
ソラジオトーク from OKAYAMA
32 episodes

特別編「30年前の7月 木星に彗星が衝突!」@美星サイエンスカフェ
ポッドキャスト限定配信&復活のソラジオトークソラジオトーク from OKAYAMA特別編「30年前の7月 木星に彗星が衝突!」@美星サイエンスカフェ30年前の7月 シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に衝突!この出来事から、太陽系の惑星に天体衝突が起こりうるとして宇宙を監視するという重要な仕事のはじまり。今回は、美星スペースガードセンターの方が不定期で行う美星サイエンスカフェへ伺いました。美星サイエンスカフェでは、スペースガードの仕事内容であったり宇宙・天文に関することを解説していただけます。カフェでゆったりしながら、宇宙の話を聞いて、楽しいひとときを。美星スペースガードセンターイベント情報は、こちら日本スペースガード協会①美星スペースガードセンターの仕事について (2:25頃~)日本スペースガード協会 二村さん②木星に彗星が衝突! (21:10頃~)日本スペースガード協会 奥村さん美星町のお食事処「星の郷」https://biseikankou.jp/gourmet/05-08.html

石垣島天文台の研究員の仕事
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ。石垣島天文台研究員の早津です。 今回のテーマは、「石垣島天文台の研究員のお仕事」についてです。 さて、梅雨入りを迎えた石垣島ですが、島の気候は比較的過ごしやすく、固有種のヤエヤマヒメボタルが見頃を迎え、石垣産の果物、パインやバナナなどが旬を迎えています。私が石垣島に研究員として暮らし始めて1年と9ヶ月が経ち、魅力たっぷりのこの島に日々心癒されながら、石垣島天文台ライフを満喫しております。 私の仕事は石垣島天文台にある「むりかぶし望遠鏡」をつかった科学観測のオペレーションや、チリにあるアルマ望遠鏡をつかった研究です。研究以外にも教育活動や広報普及活動も業務に入っています。 様々な活動を通して、どうしたら石垣島天文台の研究員になれますか?どんな仕事をしているんですか? と嬉しい質問を何度かいただいたことがあります。ですので今回は、エピソードを交えながら、 ○石垣島天文台研究員のなりかた ○研究員の仕事で楽しかったこと ○自分の研究について の三つについてご紹介したいと思います。 ○まずは、石垣島天文台研究員のなりかたについてです。 前回のオーディーで、石垣島は「空の良さ」「地理的な良さ」「施設の良さ」 三拍子揃っている、日本からの天文観測において普遍的な価値をもった島ということをご紹介しました。 その「施設の良さ」について、VERA石垣島観測局とともに重要な役割をになう石垣島天文台では、八重山星の会職員と国立天文台職員が常勤しています。 私の雇用枠は、国立天文台天文情報センター特任研究員になります。 求められるスキルは、 ・天文学関連分野の博士の学位またはそれと同等の能力・経験を有すること ・天文学研究および教育・広報普及に関する知識と経験を有すること となっております。 研究員以外にも運用支援、事務、装置開発、望遠鏡整備など色々な石垣島天文台への関わり方があります。 また、石垣市や琉球大学も、石垣島天文台運営機関の一つです。 他の天文台では趣味として星空案内人などの資格を取得し、 天文台職員になった方もいるそうです。 天文学はいろいろな興味と繋がることのできる学問だと思いますので、 お仕事にするかどうかに関わらず、例えばこのラジオの時間を少しのきっかけにして 「宇宙って面白いなぁ」と興味を持ち続けていただけましたら幸いです。 では、次の話題です。研究員の仕事で楽しかったことについて。 以前、「天文台では1日にどんな仕事をしていますか?」とお尋ねいただきまして、 そこからご紹介したいと思います。 何時に何をします、みたいなものを言いたかったのですが、 本当に日によるし、時期によるのでなんとも言えません。 大体締め切りに追われています。 論文や観測提案や次の職の応募や発表や研究費申請など、あります。 研究会を主催して研究者に来てもらうこともありますし、 発表しに国内や海外に出張することもあります。 夜に観測ができそうなら遅めに出勤して、メールチェックや最近でた論文のチェックをしたり、 リモートで共同研究者や友達の研究者と議論や教科書を読む会をしているので、その準備をします。 それが研究活動そのものになったり、研究の準備になったりします。 あとはモニターのメンテナンス、ミーティング、観測準備と観測を行ったりします。 そんな生活の中で、もちろん楽しいことばかりではないですが、一番楽しいのはやっぱり研究だと思います。 研究については次の話題で話すとして、色々な業務をやれるのが石垣島天文台の研究員の特徴的なところだと思いますので、それをいくつか紹介します。 まず、ただ楽しい仕事はモニターを作る時のドリルをつかった穴あけです。 あのDIYなどのドリルです! 前回のオーディーでも南十字星モニターについて少しご紹介しましたが、 モニターは研究員によって自作されています。 先代から受け継いだノウハウを継承しつつ、湿気や老朽化と戦いながら、 不具合の起こらないようメンテナンスしております。 他にも、美ら星研究体験隊という、高校生との小惑星探査のイベントはとても思い出深かったです。 参加する前は、2泊3日の研究体験とはいうけれど、 お膳立てされたプログラムをやって帰っていくだけなのだろうと、正直言って甘くみていたところがあったのですが、 高校生たちの「絶対見つけてやる!」という熱意や、総意工夫には本当に良い刺激を受け、しかも実際に候補天体を見つけるという快挙を成し遂げました。 私も夜通し興奮しながら観測のお手伝いをし、教育活動の奥深さを肌で感じた濃い経験でした。 あとは東京工業大学と連携している「ガンマ線バースト」という宇宙空間で起こる爆発現象の即時観測も、稀有な体験でした。 アラートが発令されたのは、一般の方向けの観望会が終わって、望遠鏡を終了しようとした時でした。その頃はまだ科学観測のしかたを覚えたてで、しかも休日だったので上司もいない状態で、ものすごく緊張しながら観測したのを覚えています。 今までの研究ではリアルタイムで天文現象を追うことがなかったので、 後日ちゃんと観測されていることが確かめられた時ははじめて味わう達成感がありました。 ○最後に、自分の研究について簡単にご紹介します。 石垣島天文台の研究員には、個人研究の時間が勤務時間の50%、割り振られています。 その時間を使って、宇宙の隠された歴史を知るために研究しています。 大まかにはいろんな観測事実と理論から説明できているのですが、 宇宙の進化とともに、どんな種類の銀河がどんな割合で生まれて、現在の宇宙に至ったか、という銀河形成の変遷や星形成の歴史に関してはまだ議論の余地があります。 なので新しい観測装置や解析方法を試すと、 例えば 「実はあの時代にこんな種類の銀河が暗躍して、その後の歴史に重要な役割を果たしたのではないか?」のような、 ヒントみたいなものがたくさん見えてきます。 人類の歴史と似ているかもしれませんが、ざっくばらんには、そんな感じの研究をしています。 前回のラジオでご紹介した南十字星の中には、コールサックと呼ばれる可視光で暗く見える部分があります。 この暗く見える部分は星間ガスや星間ダストです。 ※星間ガス(Interstellar gas)とは、宇宙空間に漂う水素やヘリウムを主体とした気体のことである。その密度は、水素原子が数個程度という希薄なものであるが、高密度に集積すれば、星雲として恒星が生まれる母胎にもなる。 ※星間ダストとは、宇宙空間の星々の間には、無数の小さな固体微小粒子が漂っています。 それらは、「星間塵」あるいは「星間ダスト」と呼ばれ、小さいものでは数ナノメートル以下のものまであります。 このような小さな領域は遠方銀河では細かく調べることはむずかしいです。 ですが、可視光では暗く見えている領域

鏡野町
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ鏡野観光局地域おこし協力隊 川北です。 今夜は、「鏡野町」についてお話をします。 鏡野町は 鳥取県境に位置します。山に囲まれた町内を岡山三大河川の吉井川が流れていて、 キャンプやスキーを始めとした豊かな自然の中で体験体感できるアクティビティが 数多くあります。 岡山市内からは車で約1時間20分。 温泉があって、滝があって、紅葉もあります。「うーんっ」と深呼吸をすれば、身体が柔らかい空気で満たされる、自然豊かな小さな里山です。 ここ鏡野町には 地球に接近する小惑星や、地球の軌道上にある使い終わった人工衛星やロケット、 その破片などの「スペースデブリ」(宇宙ゴミ)の観測を行っているレーダーによる観測施設「上斎原スペースガードセンター」があります。 鏡野町で星空観察会を行っていますが、観察会の時にも流れ星のようにみえる 人工衛星は、空が暗くなった時間帯6時~8時ぐらいの間でしょうか? 人工衛星は、太陽の光を反射してみえるため 流れ星と間違えてしまうこともあるくらいです。 ちなみに雷は秒速340m。 問題:人工衛星は次のうちどのくらいの速さで地球をまわっているでしょうか? 正解は、②番の秒速8kmです。これは、1時間半くらいで地球を一周できるスピードです。 ①番は、月や他の惑星へ行くロケットのスピード ③番は、飛行機の速さになります。 ここ鏡野町では、 4月から星空観察会を定期的に行っています。 空の暗さと自然を生かしたアクティビティも現在企画中です。 鏡野町では、奥津湖カヤック体験・サップ体験・トレッキング・キャンプ場・温泉など、自然を体験しながら1日楽しむことができます。 世界的にも珍しいウランガラスをテーマにした妖精の森ガラス美術館があります。 ごく微量のウランを着色材としてガラスに加えると 黄色や緑色の色彩を持つ透明なガラスとなり真っ暗な中で 紫外線ランプ(いわゆるブラックライト)で照らすと緑色に妖しく輝き蛍光を発する特徴をもっています。吹きガラス体験などさまざまなツアーがありますので、 詳しい内容は新しくなった鏡野町HPをご確認ください。 1日の最後にここ鏡野町で星空を眺めてみませんか? ここからはトークでお届けします。 Q 川北さんはなぜ星を観光の一つとして考えたのですか? A もともと星が好きでして、自分がこの街でできることは何だろうと考えたときに、ここのきれいな星をテーマにして何かやりたいってなりました。 4月から正式に星空観望会を体験できるようになりました。 Q ちなみに好きな星って? A 木星ですかね。デカい・明るい・望遠鏡で見ても綺麗の三拍子です。 あとすばるも好きです。名前の由来にもなっているので。 Q 星をみていて印象的なできごとって? A 空気が澄んでいて、今日いつもに増してめちゃくちゃ星綺麗だなって日があるんですよ。そんな日に星を見れたらうれしいですね。あと流れ星が好きです! Q 鏡野町の星の見え方を教えてください。 A 鏡野町は山々に囲まれ標高も高く空気も澄んでいるため都市部に比べて比較的多くの星を見ることができます。 Q 実際に行った星空観察会の様子を教えてください。 A 実際に行った星空観察会ですが、 星空観望はどうしても天気に左右されてしまいます。 空の暗さや、周りの環境は、とてもいいのでぜひ見に来てほしいのですが、 1回目は、春の星をみながら、天気は、晴れていました。 2回目は、ゴールデンウイーク期間に行いましたが、きれいにみえました。 Q 今企画中のこと可能な限り教えてください。 A 今、お月見とカヤックを組み合わせて…みたいなことを考えています。 Q 今後も定期的に星空観察会を行っていくのですか? A 定着するように毎月新月前後の週末に観望会を行っていく予定です。 かがみの旅とくらしHPhttps://www.kagamino.holiday/様々な体験プランがありますので、チェックしてみてください。 以上解説は、鏡野観光局地域おこし協力隊 川北でした。

日本初 星空保護区認定と石垣島天文台について
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ。石垣島天文台 研究員の早津です。今回のテーマは、「石垣島天文台」についてです。まずは石垣島についてご紹介します。石垣島は、沖縄本島から南西へ約410km、飛行機で1時間ほど行ったところにある東シナ海に浮かぶ八重山諸島の島のひとつです。島の大きさは、県内で1番は沖縄本島、2番はおとなりの西表島についで、3番目です。南北の長さは約35kmで、南の島の魅力がたくさん、コンパクトに詰まっている島になります。白い砂浜と透明度の高い海が有名で、特にマンタとの遭遇率はとても高く、世界中から多くのダイバーが訪れることでも有名です。ですが、石垣島の魅力は星空にもあります。ラジオ放送でご紹介したように、石垣島は、2018年に日本で初めて星空保護区に認定。いわば星空版世界遺産に認定されるほど、自然のままの夜空が残っています。石垣島のガイドブックには美しい星空について特集が組まれ、石垣島天文台もよく紹介されています。また、ジェット気流や偏西風の影響が少ないため、星は瞬きが少なく、さらに緯度が24度と低いので、全天88星座のうち南十字星を含めて84の星座が観測可能です。冬場は一等星なら21個全て見ることができます。ぜひ、観光の際は、星空を眺めていただきたいです。以上の事から、石垣島は「空の良さ」と「地理的な良さ」をもつ、天文観測の好適地です。なので、この小さな島に国立天文台所属の観測施設が二つもあるのです。ひとつは20m電波望遠鏡があるVERA(ベラ)石垣島観測局。もう一つは、九州沖縄最大口径の可視望遠鏡、むりかぶし望遠鏡を有する石垣島天文台になります。石垣島は「空の良さ」「地理的な良さ」「施設の良さ」三拍子揃っている。日本からの天文観測において普遍的な価値をもった島ということになります。ちなみに「むりかぶし」とは、八重山地方の方言で「すばる(プレアデス星団)」を指します。2006年の竣工時に市民からの公募で名付けられました。105cmの一枚鏡をもつ、むりかぶし望遠鏡は、400kmはなれた沖縄本島の蝋燭の光を捉えられるほどの高い感度をもっています。石垣島天文台では、一般の方向けに夜の観望会や昼間の施設公開を行なっています。夜の観望会は現在、土日祝日に、実際にむりかぶし望遠鏡を使用して行なっています。昼間の施設公開では、ドーム内まで見学いただいて、むりかぶし望遠鏡で撮影した画像や映像をご案内したり「宇宙シアター」という3Dメガネを使用して宇宙を立体的に感じていただく上映会も行っております。8月に石垣島へのご旅行を検討している方は、石垣市が主催する南の島の星祭りをチェックしてみてください。2024年は、8月10日(土)です。また高校生向けの「美ら星研究探検隊」も2024年8月7日~8月9日にあります。むりかぶし望遠鏡やVERAを使って研究体験をする2泊3日のプログラムです。昨年度の高校生たちは小惑星候補をみつけて、天文学会のジュニアセッションで成果を発表しました。私も微力ながら観測のお手伝いをさせていただき、とてもよい思い出になりました。なかなか石垣島は遠くて来られない、という方はぜひ石垣島天文台の南十字星モニターを眺めてみてください。↓アクセス先↓石垣島天文台 南十字星モニターリアルタイムの石垣島の南の空の様子がご覧になれます。夏は画角を変えて天の川モニターになります。モニターのメンテナンスは私の仕事なのですが、実は二週間後の31日も放送のお時間をいただいておりまして、その際に南十字星や研究員の仕事について少しご紹介したいと思っています。また東京都東久留米市のラジオ「くるめラ」でも二ヶ月に一回のレギュラーコーナーを担当させていただいています。次回は2024年7月10日(水)10時にご視聴いただけます。広報・教育・研究の各方面において運営をつづける石垣島天文台ですが、その継続的な業績を讃えられ、令和4️年度と5年度2年連続で天文学の賞をいただきました。これからもスタッフ一同一層励んでまいりますので、進化し続ける小さな天文台、石垣島天文台にぜひ一度訪れてみてください。それでは、31日の放送でまたお会いしましょう!以上解説は 石垣島天文台 早津でした。

変光星と若い天体
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 変光星と星の誕生を主に研究しています。岡山理科大学の福田です。 今回のテーマは、「変光星と若い天体」でしたね。 放送分で解説したように、 光り輝く星、恒星。 この恒星の中でも明るさが変わる星があります。 これを変光星と呼んでいて、今までに223万個以上の変光星が発見されています。 まず、太陽がどのようにして誕生したのかをお話しします。 太陽は分子雲と呼ばれるガス雲が重力によって集まり、収縮して誕生したと考えられています。 ものが集まってくると、圧力と温度があがっていきます。 この状態で光っている星を前主系列星といいます。 その後、重力収縮がさらに進み、中心の温度がさらに上がると、中心部では水素の核融合反応が始まります。この状態の星を主系列星と呼びます。 現在の太陽も水素の核融合反応で光る星で、主系列星に分類されています。 先ほど、太陽の誕生の説明をしましたが、おうし座T型星はこのような天体の代表例です。 変光星には色々な種類がありますが、その種類に応じて、代表星の名前に型をつけて、なになに型と呼んでいます。つまり、おうし座T星を代表とした変光星の種類を、おうし座T型星と呼んでいます。 おうし座T星は、おうし座にある変光星で、ヒアデス星団のV字型を型作る最も北の星の近くに位置します。 年齢は、数百万年の非常に若い天体で、地球から471光年の距離にあります。 おうし座T型星 前主系列星は大変面白い特徴を持っています。 地球や木星など惑星を育む円盤の構造が存在し、最新の電波望遠鏡でその姿が調べられています。 ジェットと呼ばれるガスの噴出現象も観測されています。 おうし座T型星自身も様々な理由で、星の明るさを変化させます。 太陽も現在の状態になる前はいろいろなことが起こったと考えられます。 さて、ここからは、さまざまな種類がある変光星の中で、重要な天体についてご紹介します。 天文学の歴史上、もっとも重要な変光星の型は、問題の選択肢にあったケフェウス座デルタ型星です。 ケフェウス座デルタ型星はセファイドあるいはセファイド変光星ともいいます。 この変光星では星自身が周期的に膨張と収縮を繰り返す「脈動」によって、その明るさが変化します。 脈動の周期と、天体の真の明るさに関係があることが発見されたため、銀河系近傍の銀河の距離を測定することに使われました。 ハッブル=ルメートルの法則として知られている、宇宙膨張の法則は、 こういった脈動変光星の観測によって発見されたのです。 最近、宇宙は加速膨張しているといった話を聞いた人もいるかと思います。 宇宙の加速膨張を調べた研究も変光星を用いて調べられました。 その変光星はIa型超新星と呼ばれる天体です。 Ia型超新星の正体は連星系をなす白色矮星の爆発で、爆発の仕方がいつも同じであるため、 その明るさもいつも同じであると考えられています。 このことから遠方の銀河の距離を測定することに、Ia型超新星が使われました。 ただ、このIa型超新星となる直前の状態に関しては、まだ研究途中でよくわかっていません。 2つの白色矮星が合体して爆発する説。白色矮星の隣の星から質量が降り積もって爆発する説があります。 もう一つの選択肢にあったアンドロメダ座Z型星は将来Ia型超新星をおこすかもしれない変光星です。 アンドロメダ座Z型星の光を調べてみると、高温の星雲と、低温の恒星といった、 熱い天体と冷たい天体の両方の特徴が見られます。 2つの特徴が共存していることから、共生という言葉が使われ、共生星と呼ばれています。 共生星は、白色矮星と巨星からなる連星であることが知られており、Ia型超新星へと進化する候補天体として、現在注目されています。 星は一つ一つ距離が離れていて、それぞれ特徴を持っており、様々な観測をすることで、新たなことがわかってきます。 岡山理科大学で一緒に学んでみませんか? 以上解説は、岡山理科大学の福田でした。

質問「宇宙の果て」について
ソラジオトーク from OKAYAMA今回は、番組リスナーの方より質問がありました。「宇宙の果てってどうなってるの?」この質問をしました。岡山理科大学 福田先生京都大学岡山天文台 戸田先生宇宙の果てってどうなっているのでしょうか?あくまでイメージとしては、無限に広がる?だとか、真っ暗?狭くなっていく?など色々な想像があるかと思います。結論としては、調べる方法が現段階では無い。約138億光年の距離が観測可能な宇宙の果て。宇宙の果てがどうなっているか?はわからない。とのこと。しかし、宇宙は広がり続けている。広がり続ける環境・状況にあるとのことです。この「宇宙の果て・広がり続ける」には、宇宙空間にあるいまだ正体不明の物質「ダークマター」「ダークエネルギー」を知る必要があるようです。また、我々の住む地球は、天の川銀河・銀河系・太陽系・我々の銀河などと呼ばれるのですが、銀河自体は広がっていない。銀河同士がぶつかっていることもある。という話も。質問をくださったリスナーの方、回答になりましたでしょうか?番組への質問・メッセージは、番組HPへお願いします。

実際の日食の見え方について
ソラジオトーク from OKAYAMA実際の日食の見え方について京都大学岡山天文台 戸田さんにうかがいました。日食とは、太陽・月・地球が一直線上に並んだ時に月が太陽を隠す現象です。日食の種類は、3種類。部分日食太陽の一部が月によって隠れる現象皆既日食月が太陽全体を隠す現象金環日食月が太陽を隠すが、太陽の方が月より大きく見えるため輪っか(リング)のように見える現象。ここまでは、みなさんがよく知っている内容だと思います。皆既日食時は、月によって全体が隠されますが、全体が隠れたときに月のまわりから白く刷毛ではいたような線が見えてくる。これは、太陽のコロナが見えているそうです。写真を撮り忘れるくらい、非常にきれいだそうです。この現象は、伝えるなら暗い空が吸い込まれていっているかのよう。普段みる日食の図(絵)は平面でみることが多いかと思います。図のみをみると1カ月(約27日)に1回 月は地球を公転しているため12回日食があるのでは?同様に、月食も12回ある?しかし、月の軌道は、太陽の軌道に対して傾いているため太陽・月・地球と一直線に現象になるのは、年に2回から3回。計算上は、年間5回おきることもあるようです。また、月は地球の約4分の1サイズであるため、地球全体を月が隠すことはありません。日食現象を見られる地域が限られるということです。Q. 地球からみると太陽は固定されている?A. 固定されているように見える。太陽を中心に公転しているから。ただ、太陽は、銀河をまわっている。Q. 太陽系以外に惑星ってあるの?A. あります。太陽系外惑星といいます。恒星(自ら輝く星)のまわりを回っている惑星を今探している。また、我々が住む地球は、太陽系ですが、恒星(太陽)が1つの系は、少数派だそうです。京都大学岡山天文台 戸田さん ありがとうございました。

日食の旅
ソラジオトーク from OKAYAMA今回は、京都大学岡山天文台 戸田さんの日食旅行の話を聴きました。出演は、京都大学岡山天文台 戸田さん・宙の学校 校長 かわいじゅんこさん・FM岡山 青山です。2024年4月8日 皆既日食を見にアメリカ合衆国に行った戸田さん観測地は決めずに行きたいところ(見れるところ・晴れそうなところ)へ行く!日食を見に行っている仲間と情報交換をしながら結果:アーカンソー州で日食を見ました。※雲量とは、雲におおわれた部分の空全体に対する 割合。今回の日食は、メキシコ~アメリカが見れました。金環日食 2023年10月15日 アメリカ北西岸からメキシコ湾、中米、ブラジルなどで見られた。1800Kmキャンピングカーで走ったそうです。ポイント!日食の現象があるときは、海外ではホテル代が高くなる。2019年7月3日 皆既日食(南太平洋~チリ、アルゼンチン)高台にあるホテル・屋上がテラスになってるところで見たそうです。観測地まで行く道中で知り合いに偶然ばったり!現地での出会いも楽しい!日食の縁。どこに行っても毎回、今回が最高!日食の見え方がどこにいっても違うのがまたいい。次回の日食2026年08月13日 スペインへ行くかも? 皆既日食岡山県で見れる日食情報!2956年8月27日皆さん健康に気を付けて、長生きしましょうね!岡山県で見れる日食情報!2956年8月27日!京都大学岡山天文台 戸田さん・宙の学校 校長 かわいじゅんこさんありがとうございました。

暗黒物質について
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 岡山理科大学 長尾です。 今回のテーマは、「暗黒物質」でしたね。 放送分で解説したように、 宇宙のなかで、私達の身の回りにある物質と同じ種類のものは実は少数派。 宇宙にはその約5倍、暗黒物質と呼ばれる目に見えない正体不明の物質が存在していることがわかっています。 暗黒物質の存在は、1930年代に銀河団の運動から提唱され、その後も多くの観測から確かめられてきました。 では、暗黒物質は、「何物なのか」というと、残念ながらわかっていません。 私達の体は小さく分解していくと細胞、分子、原子…と分解できていきますが、 暗黒物質は原子とはまったく違った性質をもっています。 そのため、その正体は未発見の素粒子ではないかと考えられています。 宇宙の歴史の中で、暗黒物質は非常に重要な存在です。 宇宙誕生直後のわずかな揺らぎが宇宙全体の暗黒物質の濃淡を作り、それが重力によって周りのガスを集めながら大きく成長していきました。 宇宙ができて10億年ほど経った頃、それが銀河団や銀河など今の宇宙にある基本的な構造になっていったと考えられています。 暗黒物質がなければ銀河団も銀河も私たちも生まれていなかったのです。 そのため、暗黒物質は私達のお母さんと言われることもあります。 さて、暗黒物質は未発見の素粒子でできていると考えられていますが、 そもそも素粒子とは、なんでしょうか? 私達の体や身のまわりのものは、分解していくと分子、原子、原子核…と小さい単位に分けられます。 分解していって最後に出てくる、これ以上分解できない粒子のことを素粒子と呼びます。 ちなみに、人間の身体や身のまわりのものは、 分解してくとクォークと呼ばれる素粒子に辿り着きます。 宇宙にある物質はすべて、細かく分解していくと素粒子に辿り着くので、 素粒子が何種類存在するのか、どのような力が働くのか、 どのような性質をもっているのかを調べることは、実は宇宙を研究するうえでとても重要です。 みなさんに身近な素粒子といえば、さきほどお話した身の回りの物質のもととなっているクォーク、それから、星や太陽から届く光も、実は光子と呼ばれる素粒子です。 また、電気の正体である電子も、もっとも身近な素粒子です。 素粒子の1つ、ニュートリノは、これまでに2つのノーベル物理学賞を日本にもたらして話題になったので、聞いたことのある人も多いかもしれません。 実は、日本出身で、素粒子に関する研究でノーベル物理学賞をとった人はこれまでに7人と非常に多く、日本の得意とする分野の1つなのです。 暗黒物質が宇宙に存在することはさまざまな観測結果から確かなのですが、 やっぱり実際に捕まえて、直接その性質を調べてみたいですよね。 これまでに3つの方法で、暗黒物質粒子を捕まえようという試みが行われてきました。 1つ目は、宇宙から地球にやってくる暗黒物質が実験室の検出器に当たって出すわずかな信号を捉えるというもの。 暗黒物質は極めてすり抜けやすいのですが、ごくまれに原子などに当たり、そのときの反応を利用して暗黒物質を見つけることができるのではと期待されています。 これが一番直接的に暗黒物質を見つける方法で、検出のための様々な技術が研究開発されています。 2つ目は、宇宙にある暗黒物質粒子が崩壊したりぶつかったりするときに出る特徴的な宇宙線を、天文観測衛星で探す方法です。 このときに出る宇宙線のエネルギーは、暗黒物質粒子の重さによって決まるので、暗黒物質を見つけるだけでなく重さについてもヒントが得られるでしょう。 3つ目は、粒子加速器を使って暗黒物質粒子を作る方法です。 粒子加速器とは、粒子を加速してぶつけることで新しい素粒子を作り出すことができる装置です。世界最大のものは直径8.6kmの円形、だいたい岡山県でいうと岡山駅から中庄駅を直径とする円くらいの巨大な装置です。 ちなみに、日本で初めて粒子加速器を作ったのは岡山県出身の仁科芳雄博士で、 その後の物理学に与えた影響の大きさから日本の物理学の父とも呼ばれています。 宇宙からやってくる暗黒物質をつかまえるにはごくわずかな信号を捉えなければいけないのでご家庭では難しいのですが、宇宙からは暗黒物質以外にも、陽子をはじめとする宇宙線や電磁波、ニュートリノ粒子、重力波など様々なものが地球にやってきます。 このうち宇宙線は、地球の大気に当たってたくさんの二次宇宙線を地上に降らせます。 実はこの二次宇宙線は、ご家庭でもわりと簡単に見ることができます。 ドライアイスと消毒用アルコールを使ってつくることができる霧箱という装置を使うと、 装置中の霧に二次宇宙線が当たって、線香の煙のようにふわっと白い線が見えます。 インターネットで検索すると霧箱の作り方はすぐ出てきますので、ぜひ挑戦してみてください。 二次宇宙線には様々な素粒子が含まれていますが、地上まで辿り着くものの多くはミューオンと呼ばれる、電子の仲間の素粒子です。 宇宙から降ってくるミューオンを利用して、レントゲンのように火山やピラミッドなどの内部構造を調べる研究も最近はさかんになっています。 以上解説は、 岡山理科大学 長尾でした。

彗星と“パンスターズ彗星”
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 鳥取市さじアストロパーク 織部です。 今回のテーマは、「彗星について」でしたね。 放送分で解説したように、 彗星と聞くと皆さんはどんなイメージがありますか? ハレー彗星とか、ヘール・ボップ彗星とかの名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。彗星は「ほうき星」とも呼ばれ、主に氷でできた天体です。太陽に近づくと、熱で溶けて、尾っぽを引いたりします。写真で見ると、流れ星と似ているので、夜空をすーっと流れていくイメージがありますが、天体なので星空の中で止まっているように見えます。 「彗星のごとく現れる」という言葉の通り、太陽に近づくと急に明るくなって発見されたりするので、どのくらい明るくなるのかなど予測することがとてもむずかしい天体です。 昔、彗星は地球の空気の中での現象であると考えられたり、太陽に近づいたら二度と戻ってこないと考えられたりしていましたが、ニュートンが万有引力の法則を発表すると、彗星の軌道が計算され、76年ごとに同じような軌道でやってくる彗星があることを発見。 エドモンド・ハレーは、ハレー彗星は、次に1758年に現れると予言しました。 そして、その通りに彗星が現れたことから、彗星の中には周期的に太陽のまわりをまわっているものがあることがわかり、ハレーの功績にちなんで、その彗星は「ハレー彗星」と呼ばれるようになりました。 ちなみに次回にハレー彗星が現れるのは2061年です。ぜひ見たいですね。 新しく発見された彗星が、次に地球の近くへ帰ってくるのを世界で最初に観測すると「検出」と呼ばれますが、鳥取市さじアストロパークでは、これまでに5つの彗星の検出に成功しています。 4月にポンス・ブルックス彗星が見ごろとなりました。 1812年にフランスのポンスが発見、その後、1883年にアメリカのブルックスが発見した彗星が、同じ彗星であることがわかり「ポンス・ブルックス彗星」という名前になりました。 約71年で太陽のまわりをまわる周期彗星で、地球の軌道に対して大きく傾いた軌道を描く「ハレー型」とされる彗星ですが、このタイプの彗星はどのように生まれたのか、まだよくわかっていません。 ポンス・ブルックス彗星の見ごろは、残念ながら終わってしまいました。3月から4月中旬にかけて、日本をはじめ世界各地ですばらしい画像が撮影されていますので、インターネットで検索していただくとご覧いただけると思います。 およそ3等級となりましたが、西寄りの低空だったため、直接目で見てもわかりませんでしたし、望遠鏡で見てもぼんやりと見える感じで、画像とのギャップにちょっとがっかりされた方もあるかもしれませんね。 彗星が目ではっきり見えることはなかなかなく、日本から見えた大彗星は1997年春のヘール・ボップ彗星までさかのぼり、もう27年も前のことになります。 実は今、地球に近づきつつあり、明るくなるかもしれないと期待されている「紫金山・アトラス彗星」という彗星があります。今年2024年10月に目でも見えるくらいに明るくなるのではと期待されていますので、楽しみにしたいですね。 さて、鳥取市さじアストロパークで世界初観測の「検出」となった、パンスターズ彗星についてです。 この彗星は2018年に発見され、周期5年ちょっとで太陽のまわりを周っています。 2023年12月下旬に再び太陽に近づき観測できるようになると軌道計算から予想されていましたが、11月15日、さじアストロパークの103cm望遠鏡での観測で、この彗星が再び戻ってきている様子を確認し、これが世界初観測、「検出」であることが認定されました。この彗星の観測は2023年6月からはじめ、定期的に観測を続けました。そしてやっと11月15日、とらえることに成功しました。明るさは20.6等で、肉眼で見える最も暗い星6等星の100万分の1に近い、かすかな輝きでした。 多くの彗星は、長い楕円軌道で太陽のまわりをまわっていて、「周期彗星」と呼ばれます。周期彗星が新しく発見されると、太陽に近い間だけ観測されますが、太陽から遠く離れると暗くなり、観測できなくなります。そして再び太陽に近づくと観測できるようになりますが、これまでの観測期間が短いため、計算から予想される位置の精度悪く、場合によっては再観測されることなく、行方不明となる場合もあります。 そのため、新発見された彗星が次に太陽付近へ戻ってきた時に再び観測に成功することを特別に「検出」と呼び区別しています。検出されることで、軌道がより正確に計算できるようになり、以降、行方不明になる可能性が小さくなるのです。 鳥取市さじアストロパークでは、これまでに4つの彗星の検出に成功しています。今回は5例目の検出となりました。 紹介しますと 串田・村松彗星 ミュラー彗星 ヘリン・ローレンス彗星 シューメーカー彗星 そして今回紹介したパンスターズ彗星です。 鳥取県の美しい星空、そして国内有数の望遠鏡103㎝反射望遠鏡により、世界に通用する観測をおこなうことができるのです。 ぜひ機会がありましたら、鳥取市さじアストロパークへお越しいただき、美しい星空を堪能いただければと思います。 以上解説は、 鳥取市さじアストロパーク 織部でした。

月面のクレーターと季節の月の色々な名前
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 人と科学の未来館 サイピアの月の女神「クロテミス」こと黒住です。 今回のテーマは、「月面にあるクレーター」でしたね。 放送分で解説したように、 月面にあるクレーターには、天文学者、科学者、宇宙飛行士などにちなんだでつけられた名前が数多く存在します。 日本人の名前にちなんで名づけられたクレーターはシオリでした。 このシオリですが、日本初の月面着陸をした「ムーンスナイパー」こと月探査機SLIM高精度のピンポイント着陸を目指すことから、月探査史の新たなページのシオリとなるようにという願いを込めて名付けられました。 月には、はっきりと観測できるクレーターがおよそ1600個あり、さらに小さいクレーターは7000個以上確認されています。 さて、月の不思議 地球から月の裏側を見ることはできません。私たちがいつも見ているうさぎの模様は、月の表側です。月の裏側はなぜ見えないのか?月は、地球の衛星。地球のまわりを一回り公転しています。地球は、太陽のまわりを公転している。惑星です。地球と月はそれぞれ、公転しながら、自らも回転します。これを自転といいますが、月は同じ周期で自転・公転を繰り返しているため、常に同じ面を地球へ向けていることになります。月の自転公転周期は、約27.3日で、地球のまわりを一度公転する間に正確に一度1回自転をしています。そんな月の満ち欠けは約29.5日。ちなみに地球が太陽の周りを1周するのは、365.25日です。 地球が一回転するのは、23時間56分です。公転は、1年の長さ。自転は、1日の長さですね。 ここからは、満月色々な呼び方を紹介します。 通常よりも大きく見える満月を「スーパームーン」と呼んでいます。 スーパームーンとは、月が地球に接近することで、通常よりも大きく、かつ明るく見える満月のことです。 さらにその反対の通常よりも小さく見える満月を「マイクロムーン」 スーパームーンとは反対に、月と地球との距離が最も遠くなるときに見られます。 スーパームーンとマイクロムーンとでは大きさが14%、明るさが30%異なるようです。 アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、12ヶ月の満月に、時期に合った名前を付けて、農作業や狩猟の時期に必要な季節の移り変わりを知ることに役立てていました。 代表的なものを紹介します。 1月の満月は「ウルフムーン」と呼ばれています。 1月は狼が空腹でいつもより遠吠えがよく聞こえる月という意味です。 2月の満月「スノームーン」 大雪が降ることが多い月なのでこう呼ばれています。他にも穀物が取れにくく生活が厳しくなることから「ハンガームーン(飢餓月・きがづき)」と呼ばれることもあります。 3月の満月「ワームムーン」 だんだんと暖かくなり、虫たちが活動を始める時期だからです。季節は春へと向かい、様々な動物たちが目を覚まします。 4月の満月「ピンクムーン」 「ピンク」とは野生のシバザクラやクサキョウチクトウのことで、北米では春になると山や丘がピンク色に染まるそうです。日本では、桜が満開の時期ですね。 5月の満月「フラワームーン」 さまざまな花が咲き始める5月の北米では、アネモネ、スミレなど次々に花が咲き始め、月明かりが花畑を照らします。 6月の満月「ストロベリームーン」 月が赤く見えるからというわけではなく、イチゴの収穫にのぼる月のこと指しています。 7月の満月「バックムーン」 「バック」とは雄鹿のこと。雄鹿の象徴である角が7月頃になると生え変わることにちなんで命名されました。枝角と呼ばれる雄鹿の角は、毎年生え変わります。 8月の満月は「スタージョンムーン」 日本語では「チョウザメ月」。8月になると北米の湖や河川で盛んにおこなわれていたチョウザメ漁が最盛期を迎えます。 アメリカ先住民は、チョウザメを魚の王様と考えていたようです。 9月の満月「ハーベストムーン」 北米では農作物をこの時期に収穫(=Harvest・ハーベスト)するからです。秋分に近い満月をそう呼ぶため、ハーベストムーンは10月になることもあります。 10月の満月「ハンターズムーン」長い冬に向けて肉を蓄え始めるための狩猟が始まります。 10月は月明かりが強いため、その光を頼りに、ハンターたちが獲物を狩ります。 11月の満月は「ビーバームーン」 北米に生息するビーバーが、冬を越すために巣作りを始めることからこう呼ばれています。 12月の満月は「コールドムーン」 文字通り寒さが厳しくなり、本格的な冬の到来するころです。日本でも、冬の夜の冷たくさえわたった光の月を「寒月」と呼び、季語にもなっています。 身近な天体 月ですが、 もし、お手元に財布があったら5円玉を取り出して試してみてください。満月の夜、5円玉を親指と人差し指ではさんで、腕を約55cmくらいでしょうか?しっかりのばして、その中心・真ん中の穴をから月をみてみましょう。 ちょうど5円玉の中心部分にすっぽりと月が収まります。 5円玉は、よく神社などで、いいご縁がありますようになど、願掛けとして使われることがあるかと思います。 5円玉のデザインは 農業のイメージとして、イネが描かれていて、その裏側をみてみると林業のイメージで木の芽。 水産業のイメージの水、穴のまわりのギザギザは工業をイメージした歯車を示しています。 つまり、日本の繁栄・安全を願う硬貨ということになります。 その中心部分に月を入れてみるとどうなるでしょうか? 日本では、月の神様・ツクヨミがいます。 ツクヨミは、すごく優しい神様で、私たちの運(ツキ)の神様でもあります。 ですので、5円玉にお願い事をするのも私たちの生活の中では、なかなか粋なことなのかもしれませんね。 以上解説は、今夜の月はきれいですね。 人と科学の未来館 サイピア 黒住でした。

井原市「星空を守ること」
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ 井原市観光交流課 の磯村です。井原市美星町の星空保護の取り組みについての話です。 岡山県南西部に位置する井原市美星町は、 “晴れの国”岡山らしく、晴天率の高さ、大気の安定、夜空の暗さなどが優れており、 美星町は、天文ファンや天文学者の間で星空観測の好適地 「星の郷(さと)」として親しまれてきた。 1980年代からは星空を観光資源として生かすようになり、 1988年には国から「星空の街・あおぞらの街」に選定。 1989年 日本初となる『星空を守ること』を目的とした光害防止条例を制定。 「光害」とは、人工的な光により夜空が過剰に明るくなり、天体観測に弊害が起きたり、生態系への悪影響やエネルギーの浪費など、さまざまな問題が生じることを指します。 平成元年(1989年) 美しい星空を守る井原市光害防止条例 前文を紹介させていただきます。 井原市美星町には、流れ星の伝説と、その名にふさわしい美しい星空がある。 天球には星座が雄大な象形文字を描き、その中を天の川が流れている。 更に、地平線から天の川と競うように黄道光が伸び、頻繁に流れ星がみられる。 また、夜空の宝石ともいえる星雲や星団は、何千年、何万年以上もかかってその姿を地上に届けている。 これら宇宙の神秘をかいま見ることができる環境は、井原市民のみならず全人類にとってかけがえのない財産となっている。 しかし、宇宙は今、光害によってさえぎられ、視界から遠ざかって行こうとしている。 人工光による光害の影響は、半径100キロメートル以上にも及び、人々から星空の美と神秘に触れる機会を奪うだけでなく、過剰な照明は資源エネルギーの浪費を伴い、 そのことが地球をとりまく環境にも影響を与えている。 また、過剰な照明により、夜の安全を守るという照明本来の目的に反するのみならず、動植物の生態系にも悪影響を与えることも指摘されている。 近隣には主要な天文台が設置されているとおり、井原市美星町の周辺は天体観測に最も適した環境にあり、これまで『星の郷づくり』に取り組み、天文台も建設してきた。 そして、今後も多くの人々がそれぞれに感動をもって遥かなる星空に親しむよう宇宙探索の機会と交流の場を提供することが井原市及び井原市民へ与えられた使命と考える。 このため、我が井原市民は、井原市美星町の名に象徴される美しい星空を誇りとして、 これを守る権利を有し、義務を負うことをここに宣言し、この条例を制定する。 以上が光害防止条例の前文となります。星空保護について市民が主体となって取り組んで行こうというい想いが強く感じられる宣言文であり美星町が星空保護区認定への活動の原動力になっているのではないかと思います。 条例の制定後は、光害対策型のモデル照明の設置をはじめ、 イベントやシンポジウムを通した星空保護の啓発活動などが継続的に行ってきました。 適切な照明で空を暗くしようという動きは、 当時の社会状況にあって珍しい取り組みでした。 しかし、2010年代 町内の防犯灯として白色LED灯が普及しました。 そんななか、「照明のLED化によって町全体が明るくなり、星が見えにくくなっている」という危機感にも似た声が美星町の方から聞かれるようになった。同時に、そこから星空保護区認定に向けた取り組みをスタートしていっきました。 まず認定を受けるには、白色LED灯を全て「光が上方向へ漏れない照明」へ交換する必要がありました。 街灯の交換するための財源の確保は課題でしたが、美星町観光協会が呼びかけてクラウドファンディングを実施したところ、目標金額に対し、約3倍の資金が集まりました。 屋外照明の基準をクリアする必要があるため、 上部への光漏れがないこと(上方光束比ゼロ)、色温度を(ライトの色を)電球色(オレンジ色)にすること(3000K以下)、※K=ケルビン(色温度を指す単位)色温度が高い「青色」色温度が低い「赤色」この条件に合致しながら必要な明るさと住民の安全性も確保できる照明器具を開発を 井原市とパナソニック社とが共同で開発し、その際にはプレス発表を行うなど、メディアでも広く取り上げられ、新たな環境問題への対策として公民連携での取り組みとなり大変評価をされました。 2016年頃に星空保護区認定を目指して動き始めてから、実現に至るまで約5年半。 2021年には、世界の天文学者・環境学者らが中心となった世界最大のNPO団体「ダークスカイ・インターナショナル」により星空の保護に力を入れてきた美星町は、「星空保護区®(コミュニティ部門)」の認定を受けました。 星空保護区としては日本では3例目、コミュニティ部門ではアジア初の認定となりました。 世界の都市部では、新たな環境問題としてその認知が広がっています。 まさに美星町の取り組み全体が評価された形。 星空保護区の認定は美星町民にとって「地域の誇り」である。 ここまで、星空保護区認定までの取り組みとなります。 ここからは、認定を受けた後の取り組みを紹介。 井原市美星町は、星空保護区の認定を受けたことで、地域の知名度が上がり、観光業の活性化にも繋がりました。鉄道会社や旅行会社などと連携し「星空観光」としてパッケージ商品を生み出したり、市有ペンションを活用したワーケーション事業を実施しました。 2022年9月~11月には、倉敷市と福山市から美星天文台まで運行する「星空特等席」バスツアーを実施し、美星町の星空ガイド「星の郷、美星マイスター」が参加者へ星座や神話の説明を行ったり、

春の星座
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ解説は、ブライアン・メイ博士をこよなく愛する 宙の学校 校長 かわいじゅんこさん今回のテーマは、「春の星空・星座」春は、夜も少しずつ暖かくなってきて、真冬の星空観察より少し長く外にいられますよね。そんな、春の星空を楽しむための星空案内です。今頃の夜(3月末)の21時くらいの南の空には春を代表する星座たちが姿を現しています。そして、その空をぐるっと見渡すと、春にはたくさんの目印があって、星座が探しやすいのです。一つは、「春の大三角」そして、もう一つは?というのが、今回の問題でした。答えの前に、探していきましょう!まず、方角を確認して北を向きます。東よりの空に大きなひしゃくの形・北斗七星が見つかります。このひしゃくは柄の部分がまっすぐではありませんよね。カーブを描いています。このカーブに沿って線をのばしていくと一つ明るく輝く黄色い星にぶつかります。この星は、うしかい座の1等星「アルクトゥールス」。日本では、「麦星」と呼ばれていたこともあります。実った麦のような色のアルクトゥールスは、「麦秋・麦焼」と呼ばれる麦の収穫時期に日が沈むと南の空高くに輝いています。黄金に輝く麦畑と麦星。みてみたいですよね。さらにカーブをのばすと今度は白い星が。これは、おとめ座の1等星「スピカ」です。おとめ座は、誕生日の星座ですね。自分の星座を見つけられると嬉しいものです。さらにこのままカーブをのばしていくと、4つの星が台形を作っています。この台形、3等星ばかりですが、周りに明るい星がないからか、不思議と目立ちます。ここは、からす座です。このながーーく続いたこの曲線を「春の大曲線」です。今度は、南の空に目を向けると、特に目立つのは、はてなマークを左右鏡面反転したような形に並ぶ星たち。「ハテナ」ではなく、「ナハテ」マークなんて言ったりしてます。ここは、しし座の頭から胸にかけての星です。一番下の点の部分が1等星の「レグルス」そこから東(左)に向かって長四角の胴体とその先の三角形がしっぽになります。このしっぽの先の2等星は、「デネボラ」。春の大曲線で見つけた「アルクトゥールス」「スピカ」「デネボラ」で「春の大三角」になります。この三角形をデネボラとアルクトゥールスを結んだ線で線対称にするとひし形ができこれが「春のダイヤモンド」トランプのダイヤの形です。そのとき、てっぺんにあたる星が「コル・カロリ」という「りょうけん座」の3等星。チャールズの心臓という意味の星で、英国王のチャールズ1世に捧げられたという説が有力です。また、この星は、白と紫の星の二重星で、小さな望遠鏡でも楽しめる星なので、ぜひ探してみてください。さて、春の星座の一つ「かに座」を探してみましょう。暗い星で構成されている星座なので、なかなか見つけにくいですが、明るい星を頼りに探します。先ほどみつけた「しし座」。そのナハテマークを「ししの大鎌」と言います。これは、西洋の草刈り鎌に似ていることから由来。獅子は、西つまり右を向いています。その視線の先に二つの明るい星があります。「ふたご座」の「カストル」「ポルックス」です。下の1等星ポルックスとしし座の胸の部分にあるレグルスを結んで、ちょうど真ん中くらいに小さな台形。ここがかに座の甲羅部分があります。そして、その甲羅の中には、「プレセペ星団」という星の集まりがあります。双眼鏡でも楽しめますので、お持ちの方はぜひ見てみてください。「プレセペ星団」かにの甲羅の中にあるので、「かにみそ星団」と勝手に呼んでいます。月のない夜、暗い場所であれば、肉眼でも見ることができます。しし座とかに座を見つけられたら、今度は、この二つの下にある星座を見つけましょう。ここには、一番大きな星座が横たわっています。「うみへび座」です。かにみそプレセペ星団の下には3等星2個と小さい星がいくつか見えますが、その辺りがうみへびの頭。さらに下にはオレンジ色の2等星、うみへびの心臓にあたり「アルファルド」といいます。ここまで、見つけることができますが、夜の21時この時間は、まだうみへびの全身は見えていません。夜の23時くらいにようやく全身が見えるほどの大きさなのです。うみへび座は88星座の中で一番大きい星座です。全て(全身)が見えてきたとき、頭は南西、しっぽの先は南東という大きさ。これまで紹介したしし座。かに座、うみへび座には、共通点があります。それは、みんな「ヘルクレス」に退治されてしまった化け物。ということ。その中の一つのお話。うみへび座というのは、「ヒドラ」といいます。ヒドラは元々、9つの頭を持つ化け物で、ヒドラを退治しろ!とヘルクレスは命令を受けます。ところが…。ヒドラの首を切ると、そこから2本首がはえてくる。どんどん増えていってしまう。恐ろしい化け物。そこで、退治方法を考えました。もう一人甥っ子を連れてきてたいまつを持たせて、「首を切ったら、すぐに焼き焦がせ!」首を切っては、焼き。切っては、焼き…。どんどん首が減っていきます。その様子を陰から見ていたある生き物が…。それは、ヒドラの親友・大きなカニ「カルキノス」カルキノスは、大親友のヒドラがどんどん首が減っていくのをみて居ても立っても居られない。カルキノス「大変だ!ヒドラを助けないと!!この大きなハサミで!」ヒドラの元へ。ヘルクレスの足元に来た時「プチッ!」踏まれてしまいました。勇気あるカルキノスの行動が称えられ星座になりました。そのあと、ヒドラも退治されてしまいました。ヒドラも星座になりました。二人仲良く星座では、近くに並んでいます。どこにいるか確かめてみてください。そして、春の夜空は、「宇宙の窓」とも呼ばれています。これは、なぜなのか?私たちが住んでいる「天の川銀河」の話からしていきたいと思います。私たちの銀河系(天の川銀河)は、形としては、どら焼きに似ています。丸いカステラの間にあんこが挟まってます。どちらかというと、真ん中が盛り上がっていて、この形が銀河系だと思ってください。私たちのいる太陽系・地球があるのは、中心からすると少し端っこの方。この端っこの方から中心(あんこ)部分をみたとき星がたくさんみることができます。そこが、夏の天の川になります。ということは、反対をみるとあんこの薄い部分が冬の天の川になります。横からどら焼きをみたとすると中心部分(あんこ)に向かってみると夏の天の川・反対側が冬の天の川かわ(カステラ)部分が上下二枚重なってところ・ほとんどあんこがないところの部分を見た時が春と秋になります。春は、遠くの銀河がたくさん見える時期、「宇宙の窓」と呼ばれるわけです。とくに、しし座のしっぽのあたりやおとめ座の肩のあたりには「おとめ座銀河団」「おとめ座超銀河団」というのがあり、たくさんの銀河があります。ただし、肉眼でこの銀河をみることはできませんが、でもそこには、多くの宇宙が広がっている。そして、つながっている。ちなみに、天の川銀河の直径は「約10万光年」です。おとめ座超銀河団の直径は「2億光年」です。その中に、およそ100の銀河群と銀河団があり、想像するだけでも果てしない。そんな想像力を働かせながら、春の星座・星を楽しんでみてください。解説は、ブライアン・メイ博士に会ってきた(コンサートで)宙の学校 校長 かわいじゅんこさんでした。

すばる(むりかぶし)の話
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ南十字星の見える島々、八重山諸島の星空ガイド 宮地さんによるすばる(むりかぶし)の話昔、八重山諸島の農家の人たちは大変貧しい暮らしをしていました。この状況を天の王様がみていて「たくさんの星の中で八重山諸島を治めるものはいないのか?」星々はだれも手を挙げなかった。「そんな大変なことはできません。」王様はそれを聞いて非常に怒ったそう。「南の七つ星、おまえはどうだ?」南の七つ星は、「いやいや、私はできません。」王様は、「なぜだ?それなら組踊(沖縄の伝統「くみおどり」)を南の空でしていなさい。」「北の七つ星、おまえはどうだ?」北の七つ星は、「いやいや、私もできません。」王様は、「なぜだ?それなら組踊(沖縄の伝統「くみおどり」)を北の空でしていなさい。」すると小さな星が手を挙げて「王様、それなら私にやらせてください。」それは、すばる(むりかぶし)でした。すばる(むりかぶし)は、小さな6つぐらいの星が集まった星王様は、「おまえみたいな小さな星にそんなことができるのか?」すばる(むりかぶし)は、「八重山諸島を治める仕事をやってみます!」すると王様は、「関心なやつだ!じゃあ、東の空からのぼり、天の真上を通って、西の空へ沈んでいきなさい。」すばる(むりかぶし)は、「はい、わかりました!」翌日から、すばる(むりかぶし)は、東の空からのぼり、天の真上を通って、西の空へ沈んでいきました。そうすると、農家の人たちは、毎日見える星をみて、「この星がここにきたら、きびの種をまこう。この星がここにきたら、田植えを始めよう」この、すばる(むりかぶし)を見ながら農作業をするようになりました。すると、計画的に作業ができるようになり島は、豊作となり、島は、潤いました。島の人たちは、仕事が終わる夕方になると「すばる(むりかぶし)さんありがとう。」という歌を歌いながら家に帰っていった。宮地竹史さんは、これまでに本を出していて本:沖縄の美ら星 四季の星ガイドエッセイ:星の旅人-沖縄の美ら星に魅せられてこちらにも、沖縄の星や民話などの紹介をされています。ぜひ、チェックしてみてください。感謝の気持ちを込めて、「みーふぁいゆー(どうもありがとう)」

石垣島で見える星の話
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ今回は、石垣島天文台 元所長 現在は、八重山諸島星空ガイドをされている 宮地さんです。 石垣島天文台について望遠鏡の口径は、九州・沖縄エリアでは、一番大きい、直径105cmの反射望遠鏡望遠鏡の名前・愛称を募集して決めました。むりかぶし望遠鏡…八重山諸島では、地域の方の生活のなじみのあるすばるを「むりかぶし(群れ星)」と昔から呼んでいて、その愛称がついた。直径105cmの反射望遠鏡を使うと400km先のロウソクの光がみえるそうです。星でいうと、20等星までみれる。※人の目だと6等星ぐらいまでみることができる。八重山諸島は、晴天率がよく、大気の揺らぎが少ない。そのため、星がよくみえるということになります。西表石垣国立公園は、2018年3月 国際ダークスカイ協会による「ダークスカイ・パーク」に国内初となる認定を受けました。石垣島天文台ができたときに、視察にて、国際ダークスカイ会員の方に認定の打診を受けたそうです。島々では、星がきれいに見ることができる。【さそり座の話】八重山諸島で、南十字星や、ケンタウルス座α、β星をみることができ、しばらくするとさそり座がのぼってくるをみて感動したそうです。さそり座の赤い星「アンタレス」を八重山諸島では、酔っぱらいのお爺さんというそうです。泡盛(沖縄のお酒)を飲んで顔を真っ赤にしているおじー(おじいさん)で天の川で、魚釣り(うなぎ)を釣っている という。さそり座の特徴として、さそりのしっぽの部分が、釣り針の形に似ていて「いゆちゃーぶし」「つりばりの星」という呼び方をしている。つりばりの先が天の川へ入っているように見え、天の川の黒い筋(暗黒星雲)がうなぎのように見える。昔は、今夜もあのおじーは、うなぎが釣れるかね?といいながら歩いていたとのエピソード。沖縄での星・星座の呼び方天の川…てぃんがーら北極星…にぬふぁーぶしすばる…むりかぶしさそり座…いゆちゃーぶしアンタレス(酔っぱらいのおじー)…びたこりぶしケンタウルス座…はいがぶし・ぱいがぶし沖縄では、北=にし 南=はい・ぱい 東=あがり 西=いり太陽があがる=東 太陽が沈む(水平線に入っていく・日の入り)=西八重山諸島では、2月に種まき 6月には稲刈り・漁にでる(カツオ)シーズン 星をみる習慣があったようです。石垣島では、北緯24度となっているため、本土とは、10度程度差がでる。本土でみる水平線の下の10度分見ることができるため、春から秋にかけて、1等星 21個全てみることができる。【カノープス=見ることができれば、長生きできる(中国のエピソード)】石垣島では、10度分広くみることができるため、結構高い位置にカノープスをみることができる。岡山県からカノープスをみようとすると、四国山脈の辺りの水平線ギリギリのところ星好きの方からすると、見えたり見えなかったりするため「土佐のおうちゃく星」なんて言ったりすることも。沖縄の方が長生きなのは、カノープスがいつでも見ることができるからかもしれない。7月7日は、海開きならぬ星開き8月10日辺り(旧暦の七夕)ライトダウン(1時間程度)をして星を見る 星祭りお話は、石垣島天文台 元所長 現在は、八重山諸島星空ガイドをされている 宮地さんでした。

光害・照明設計という仕事
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそ今回は、いい今日と、いい未来を照明から パナソニック 山田さんの解説です。Q.山田さんの部署では、どんなことを専門にされていますか?私の部署では、照明器具を用いてどのような光環境を作ることができるか。 つまり照明設計の手法の研究を専門にしています。 Q.光環境をつくる照明設計とは、いったいどんな仕事なんでしょうか? 照明設計は、建物がもつ機能に合わせて、照明器具の台数や配置を検討し、適切な光環境、簡単に言うと明るさになるように設計することです。 Q.具体的な例をいくつかありますか教えてください。 オフィスは白っぽい光で明るいイメージがあるかと思いませんか?一方、カフェなど暗っぽくて落ち着いたイメージがありますよね。空間によって必要な照明の色や明るさが変わってきます。そうした、光や照明の技術開発をしているのが、照明設計という仕事です。Q.照明器具の勉強というのは基本どういった分野で学ぶものですか? 基本的に照明は、建築物に付随するものですので、大学などでは主に建築学科にて照明工学という学問で学びます。それ以外に照明そのものである照明器具に関しては様々な部品から作られており、電気の知識や機械の知識が必要にもなります。 Q.LEDについて教えてください。 LEDとは、Light Emitting Diodeの略で発光ダイオード、いわゆる半導体に電気を流し、発光させております。特徴としては今まで使用していた蛍光灯よりも高寿命、高効率つまり電気代が安いということですね。照明は、約60年周期で変わっていると言われており、エジソンが発明した白熱電球から蛍光灯そして現在のLEDへと進化してきました。何十年か後はLEDに置き換わる新たな照明が生まれるかもしれませんね。 ここまで、照明についてお話してきましたが、放送分の「光害」について振り返りをお願いします。 今回のテーマは、「光害について」でした。 放送分で解説したように、光に害と書いて「ひかりがい」と読みます。 これは、照明の設置方法や光を照らす範囲が不適切で景観や周辺環境への配慮が不十分なためにおこるさまざまな影響をいいます。 井原市の方々からの要望で開発した光害対策型のLED防犯灯・道路灯は、 2020年1月に国内で初めてダークスカイに「星空に優しい照明」に認証されました。 「星空に優しい照明」の認証は、光害問題に取り組む米国のNPO団体であるダークスカイが認証するもので、主に、星空を見えにくくする上方への光の漏れが一切ないこと(上方光束比0%)、青色光が少ない電球色である3000K(ケルビン)以下の色温度であることが求められます。 Q.上方向へ光が漏れるというのは、上方光束比0%。これは、どういった状況なのでしょうか? 基本的に照明は、下方向に照らして、屋外であったら道路や歩道などを明るくします。言ってしまえば上方向への光は不要な光で、上方向へ光が漏れるというのは、不必要に夜空を明るくして天体観測に影響を与えたり、マンションなどの住宅への差し込み光となり安眠を妨害するなど、自然や生物へ悪影響を与える状況になりかねません。Q.光の色の影響について教えてください。 照明器具は、色々な色の光が混ざって白色に見えます。それは色温度の違いによって光の色が異なって見えます。色温度が高いほどつまり青白い光の方が、大気中への散乱が起こってしまいます。一方で色温度が低いつまりオレンジ色の光は散乱が起こりづらいです。これは身近なところで言うと、夕日が赤い現象と同じですね。夕方は日中に比べ、太陽と人間の距離が長く、青い光は散乱してしまい、オレンジ色の光だけが人間に届くのです。まとめますと色温度が高い白い光は夜空を明るくする可能性があり、色温度が低いオレンジ色の光は夜空を暗く保持します。そのため光害を抑制するためには低色温度の照明が望ましいです。 パナソニックが開発した本製品は、先ほどのダークスカイの規定を満たしております。 パナソニックが作った防犯灯・道路灯を設置し、 岡山県井原市美星町は、2021年11月にアジア初の認定となる 「ダークスカイ・コミュニティ」になりました。 Q.ちなみに次はどこ?色々な自治体・全国でパナソニックが開発した防犯灯・道路灯を設置し、夜空を守る活動の検討が広まっている状態です。美星町の活動は、非常にいい例となっています。懸念として、上方向の光は、壁を照らしたり、顔を照らしたり、そういった要素もがあります。防犯灯としては、安全につながる光となります。上方向への光が無くなってしまうというのは、安全性から少し劣る。この照明器具をつけるためには、そのエリアの方々の理解が必要になります。美星町の方たちは、星空を守りたいという、誇りがあり、導入に至ったわけです。Q.「ダークスカイ・コミュニティ」は星空版世界遺産ということですね! はい、先ほどのダークスカイが認定する星空保護の認定制度は、認定される地域によって色々な種類があるのですが、ダークスカイ・コミュニティは、光害に対しての優れた取組が実施されており、周辺地域への模範となる町や市といった自治体単位が認定対象です。 まちの名前にふさわしい美しい星空環境の保護活動に参加することができました。 星空保護区についてですが、日本で初めて星空保護区に認定されたのは、 沖縄県にある「西表石垣国立公園」で「ダークスカイ・パーク」の認定を受けました。 その次に、東京都の離島である神津島は「ダークスカイ・アイランド」の認定を受け、 今回紹介した、岡山県井原市美星町は、「ダークスカイ・コミュニティ」の認定。でした。Q.さて、ダークスカイプレイス・プログラム 星空保護区認定制度ですが、他には?星空保護区にはリザーブ・アーバンナイトスカイプレイスなどといったその地域の種類によって分かれたカテゴリーがあります。 基本的に星空保護に力を入れている町や市といった自治体であったり、自然公園や施設の認定が多いです。 Q.そして、昨年2023年は? 福井県大野市の南六呂師エリアが、国内4番目の「星空保護区」に認められました。市街地に近くても暗く美しい夜空を保つ地域が対象の「アーバン・ナイトスカイプレイス」の認定で、この部門ではアジアで初めてとなります。 すごいですね!全国でこういった活動が広がるといいですね! はい、これからもパナソニックは、温かみのある光で、落ち着いた夜の景観を演出し、人の暮らしと星空が共存するまちづくりへ貢献していきます。 そういえば、蛍光灯が今後2027年に製造が禁止となります。 今後LEDに代えていかないと、使えなくなります。 Q.蛍光灯がつかえなくなる? 基本LED照明は、本体ごと代えるものが多いです。LED化に伴い工事が必要になるケースが多いです。そのためなるべく早めのLED化のご検討をお願いします。 冒頭でお話したように、照明設計を考えた商品づくりを今後していきます。 我々が環境に配慮し、生物との共存をしていくことで、ひとりひとりが地球の環境問題に参加していくことが重要になってきます。 これからの活動期待しています!以上解説は、いい今日と、いい未来を照明から パナソニック 山田 FM岡山 青山がお伝えしました。

岡山県倉敷市内に落ちた隕石・富田隕石とH-Ⅱロケットエンジンの話
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそライフパーク倉敷科学センター 石井です。今回のテーマは、「倉敷市内に落ちた隕石・富田隕石」の話でした。これまでに日本国内で発見された隕石は、54個。ちなみにおよそ100年前大正5年4月13日 当時の富田村 現在の岡山県倉敷市玉島八島に隕石が落下しました。「富田隕石」と呼ばれるこの隕石は、日本国内で確認された54個の内のひとつです。この富田隕石 実物をライフパーク倉敷科学センターにて展示しています。隕石は、秒速数十キロという速さで地球の大気へ飛び込むため、激しく燃え上がり熱で溶けた黒い層で表面が覆われているのが特徴です。石質隕石に分類される富田隕石にもこうした隕石独特の特徴が色濃く残されています。日本国内に落下した隕石を最も多く保存、展示している施設は、東京都 上野公園にある「国立科学博物館」です。国内に限らないのであれば、「国立極地研究所」の南極隕石ラボラトリーが南極で発見された隕石を1万個以上保有しています。氷で真っ白な南極でもし石が転がっていたらほぼ確実に隕石ということでとても見つけやすいのです。さて、H-Ⅱロケットエンジン(LE-7)についても解説したいと思います。よく、H-Ⅱロケット・H-ⅡAロケット・H-Ⅲロケットいろいろ聞くかもしれませんがHの文字は、液体水素・液体酸素を燃料としているロケットで元素記号でいうところの”H”ということです。H-Ⅱロケットは、1990年代に運用されていた人工衛星打ち上げ用の2段式ロケットです。はじめて国内の技術で開発された純国産ロケットで、その全長は50メートルにおよび2トンの静止衛星を打ち上げる能力を持っていました。ライフパーク倉敷科学センターでは、その心臓部にあたる第1段のロケットエンジンLE-7の実物が展示されています。LE-7は、液体水素・液体酸素を燃料として、ジャンボジェットのエンジン4機分もの大きな推力を生み出します。日本の科学技術の傑作とも言われています。そして、日本の新たな主力ロケット H-Ⅲロケット2024年2月17日 鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられました。激しさを増す宇宙ビジネスをめぐる国際競争において今後の日本の宇宙開発を担う”切り札”として対抗していくことが期待されます。ここからは、補足とトークになります。H-Ⅱロケットエンジンの燃料として使われる液体水素・液体酸素、それぞれどのようにして液体となるのか?まず、酸素(O2)は、空気中に約20%含まれている気体です。ちなみに窒素(N2)は約78%・アルゴン(Ar)約0.9%・二酸化炭素(CO2)約0.03%となります。ここで聴きなじみのない”アルゴン”アルゴンは、完全不活性(ふかっせい)の特徴を持っていて電球・金属の溶接・ワインの封入ガスなどに使われています。ほかに、不活性ガスでは、ヘリウム・ネオンなどといったものが少し聴きなじみがあるかもしれません。液体酸素酸素の沸点は、-183℃酸素を-183℃よりも低い温度まで冷やすと液体になります。逆に、-183℃よりも高い温度になると気体になります。液体水素水素の沸点は、-253℃水素を-253℃よりも低い温度まで冷やすと液体になります。逆に、-253℃よりも高い温度になると気体になります。H-Ⅱロケットは純国産にした理由として・日本に宇宙ロケットを開発できるほどの技術があることを示すため・国産化することでコストカット↓↓後継機H-ⅡAロケットでは、50号機の打ち上げを最後に退役となった。7号機から40機連続で打ち上げ成功。打ち上げ成功率は、約98%↓↓H-Ⅲロケットへバトンタッチ日本は、20年の間に50機 年間に3回打ち上ればいいほうといった感じだった。H-Ⅲロケットでは、コストカット・量産を目指していると思います。H-Ⅱロケットは、基本2段+サイドにブースター(打ち上げの初速をつけるため)真ん中は、液体水素・液体酸素を燃料としていてブースターは、固定燃料。打ち上げ後、1段目が切り離される。1段目・2段目は同じロケットエンジン・燃料も同じ。2段目の役割としては、軌道を変えたり・軌道修正などをするため。さらに、地球の重力を振り切って惑星や小惑星に向かう場合は、3段式や4段式が多い。もしくは、人工衛星側に重力を振り切るような機能を持たせている場合もある。以上解説は、ライフパーク倉敷科学センター 石井さんでした。

最近急激に増えて天文学者を悩ませているもの
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ星空を守る人 国立天文台 平松です!今回のテーマ、「最近急激に増えて天文学者を悩ませているものは」についてでした。私は、国立天文台 天文情報センター周波数資源保護室に所属する天文学者です。専門は星形成・電波天文学で、現在は「天文学の観測に適した環境を守る」という仕事を進めています。最近急激に増えたと言えば、人工衛星です。人工衛星とは、主に地球の周り(軌道上)を公転しながら、いろいろな役割を果たしている人工物を指します。天気予報に使われる気象衛星ひまわりはおなじみですね。皆さんが普段使っているスマホの地図アプリやカーナビで自分の場所がわかるのは、測位衛星のおかげです。その他、通信衛星や放送衛星などが活躍しています。人工衛星のなかには、肉眼で見えるものもあります。太陽の光を反射することで星のように輝いてみえるのです。この人工衛星、最近では毎週のように打ち上げられていて、その合計はおよそ1万機。何千機もの人工衛星を組み合わせて、地球のどこでもインターネットに繋げるようにしたり、将来的には携帯電話と通信したりすることが考えられています。こうした仕組みを、衛星コンステレーションと呼びます。コンステレーションとは、星座を意味する英語の単語。たくさんの人工衛星がグループになって一つの役割を果たすので、この名前がついています。人工衛星の数は今後もどんどん増えていき、2030年ごろには今の10倍、10万機になるともいわれています。多すぎる人工衛星が様々な問題を引き起こすこともあります。そのひとつは、人工衛星の光が天体観測の写真に写りこんでしまうこと。天体写真に写りこんでしまったら、とっても遠くの星の光がかき消されてしまうかもしれません。さらに、人工衛星が出す電波によって、遥か彼方の宇宙から届く電波の観測に悪影響が出てしまうかもしれない、と心配されています。もちろん、人工衛星は今の私たちの生活になくてはならないものです。能登半島地震でも、通信ができなくなってしまった場所で人工衛星を使った衛星通信が活躍しています。便利な人工衛星が活躍しながら、天文観測も続けられる。そんな、ふたつが共存できる環境を作るために、人工衛星を運用する企業の方々とも相談を続けています。例えば、天文学者の世界的な集まりである国際天文学連合では、人工衛星から天文学を守るための新しい組織を作りました。天文学者だけでなく、人工衛星を運用する企業の方たちも参加していて、どうやったら天文学への影響を減らせるか議論をしています。また、世界の電波の使い方を決めている国際電気通信連合でも、衛星コンステレーションから電波天文学を守るための議論が始まりました。世界のいろいろな人たちに受け入れてもらえる国際的なルールを作ることも、私の仕事のひとつなのです。国立天文台では、いろいろな望遠鏡やスーパーコンピュータを使って宇宙の謎に挑んでいます。ホームページ、X、フェイスブック、YouTubeなど、いろいろなところで情報をお届けしていますので、ぜひチェックしてみてください。国立天文台https://www.nao.ac.jp/国立天文台のSNSアカウントX(旧twitter) https://twitter.com/prcnaojInstagram https://www.instagram.com/naoj_pr/Youtube https://www.youtube.com/user/naojchannel 以上解説は、星空を守る人 国立天文台 平松でした。

星空がきれいな都道府県
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 星取県 星空環境推進室長 田中です。 今回のテーマ、「星空がきれいな都道府県」についてでした。 放送分で解説したとおり、 環境省などによる「星空の見やすさ」全国調査で、 何度も1位に輝いた場所が、鳥取市佐治町にある 公開天文台「さじアストロパーク」です。 ちなみに、 2008年から2017年までに実施された20回の調査で、 鳥取市にある天文台「さじアストロパーク」が1位になった回数は 11回でした。 この全国調査、 正式には「全国星空継続観察」と呼ばれるもので、 全国で20カ所以上の定点観測地で星空を写真撮影し、 夜空の暗さを測定するものです。 さじアストロパークには 口径103cm反射望遠鏡やプラネタリウムがあり、 星や宇宙に関する展示コーナーも充実しています。 本格的な天体望遠鏡を備えたコテージもあり、心ゆくまで天体観測ができます。 星取県では19ある市町村のすべてで『天の川』を見ることができ、 県民の誰もが星空に親しむ環境にあるといえます。 美しい星空を守りたい。 そういった思いで星取県は、2017年、鳥取県星空保全条例を制定しました。 県の全域を対象とした星空保全条例の制定は、都道府県レベルでは初めてのことです。 条例は、 星取県の「美しい星空が見える環境」を「県民の貴重な財産」として 保全することを目的としており、 強力なサーチライトで夜空を照らすことに制限を設けているほか、 星空が特に美しく見える区域を「星空保全地域」に指定し、 屋外照明の基準を定めています。 また、「星空保全地域」は県内に7地域あり、 さじアストロパークがある鳥取市佐治町もその一つです。 「美しい星空に手が届きそう」そんな環境を楽しんでほしいという思いで、 2017年から鳥取県は「星取県」を名乗っています。 さて、「晴れの国おかやま」も、星がよく見える「天文王国」です。 天文王国おかやまと星取県の間をつなぐ、一人の人物がいました。 世界的アマチュア天文家で、「天体発見王」とも呼ばれた本田實(みのる)さんです。 本田さんは、1913年に現在の鳥取県八頭(やず)町に生まれました。 鳥取県八頭町は、県の東南部に位置し、江戸時代から栽培されている花御所柿が有名です。 本田さんは、10歳ごろから星や天体観測に興味を持つようになり、 自作の望遠鏡で星の観測をスタート。 1941年には、全国初の民間天文台である岡山県倉敷市にある倉敷天文台に着任しました。その後、太平洋戦争に出征しましたが、 戦地で新しい彗星を発見したのは有名なエピソードです。 復員してからは、星が見えにくい満月の夜と雨の日を除き、休むことなく天体観測を続け、生涯において、なんと彗星を12個、新星を11個発見しました。 これは当時の現役観測者の世界記録でした。 1990年8月26日の夜、本田さんは倉敷天文台で観測データの整理中に 永眠しました。 本田さんは、ふるさとの八頭町と倉敷市、両方の名誉市民として顕彰されており、 天文王国おかやまと星取県の架け橋となっています。 中国山地を挟んで、鳥取側、岡山側の双方から星を見つめ続けた本田さんは、 星取県と天文王国の可能性を早くから見抜いていたといえるのではないでしょうか。 鳥取県には、美しい星空に象徴されるような自然と調和した暮らし、 人と人との絆、ゆったりと流れる癒やしの時があります。 まるで手が届きそうな満天の星空の下、 日本一の鳥取砂丘や中国地方最高峰の大山、雄大な日本海が広がり、 豊かな自然に恵まれています。 星のように輝くコメの新品種「星空舞(ほしぞらまい)」の栽培も盛んです。 また、星取県から宇宙産業の創出にも取り組んでいます。 ポッドキャストをお聞きの皆さんも、ぜひ一度、星取県にお越しいただき、ゆったりと星空を見上げてみてはいかがでしょうか。 以上、解説は、星取県 星空環境推進室長 田中でした。

おすすめの流星群と星の一生について
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 美星天文台 前野です。 今回のテーマは、「おすすめの流星群」でしたね。放送回の振り返りとして 流星群と呼ばれるものは年間で112個あり、 その中でも私のおすすめの流星群は、8月の「ペルセウス座流星群」と12月の「ふたご座流星群」です。 どちらも十分暗くなったころに見え始め、夜空が暗い場所では1時間に数十個の流れ星が期待できるためです。 さて、 夜空には様々な天体があります。 今の時期(2月頃)の一番星は木星で、日没後に空の高い位置で明るく輝いています。 南東の空には冬の大三角の星があります。 オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、 そして、こいぬ座のプロキオンの3つで正三角形を作ります。 シリウスは星座の星でもっとも明るく、白く輝いています。 ベテルギウスはオレンジ色をした星です。とても寒い時期ですが、空気が澄んだ日が多く、また、明るい一等星も多いため、夜空はとても賑やかです。 さて、今回は星の一生について、お話をします。 星といって思い浮かべるのはどんなものでしょうか? 金星や木星は都会でも見える明るい星で、太陽の周りを回る惑星です。 望遠鏡を使うと、形や表面の模様を観察でき、 美星天文台の夜間公開でも、輪っかのある土星や縞模様が見える木星は人気が高い天体です。 惑星は自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射しています。 このような惑星は岩石やガスが集まっただけのものです。 このため、惑星には寿命はありません。 一方、星座を形作る星は、全て太陽のように自ら光を発する、恒星です。 ここからは、恒星(こうせい)のことを単に、星と言うことにします。 星が光輝く主なエネルギーの源は、星の内部で起きている水素の核融合反応です。 太陽を始めとする星は、そのほとんどが水素でできていて、その水素を燃料にしています。このため、燃料となる水素がなくなってくると、星として寿命を迎えることになります。 ただ、星の重さによって、燃料の消費の仕方が異なります。 重たい星ほど燃料の消費が激しく、明るく光る反面、寿命は短くなります。 短いと言っても、数百万年、数千万年ですので、私たち人間からすると気が遠くなるような長さです。 逆に、軽い星は燃料をそれほど消費せず、そこそこの明るさで、寿命は長くなります。 寿命は数億年や数十億年、百億年にもなり、宇宙における時間の長さを感じられそうです。 私たちの太陽は比較的軽い星です。 太陽は、宇宙の中ではごくありふれた存在です。 寿命は100億歳程度と考えられています。 現在、46億歳の太陽はあと50億年ほど輝き続けるはずですので、 何も心配はいらないですね。 ここからは、太陽のような、軽い星の最期について、お話します。 星は丸い形をしています。 これは星の内部で起きる核融合反応のエネルギーで外側に向かう放射の圧力と、 中心に向かって働く重力が釣り合っているためです。 (天体が大きくなる、つまり重たくなると、すべての物質がもつ引き合う力も大きくなり、複雑な形を保つことが難しくなるため、星は丸いのです。) ただし、 太陽や地球よりもさらに小さく、重力の弱い小惑星は、丸くはなくじゃがいものようないびつな形をしたものもあるのです。寿命が近づいた星はこのバランスが崩れて、だんだんと大きく膨張していきます。 このとき、表面の温度が下がることによって、星の色も赤くなっていきます。 赤い色をした大きな星、という意味で、赤色巨星と呼ばれます。 (ちなみに星の表面温度の高い順に青色→白色→黄色→赤色となります。) 誕生日の星座の一つ、おうし座には、 一等星アルデバランがありますが、この星が今、まさにこの赤色巨星の状態です。 太陽の数十倍の大きさにもなっています。 望遠鏡で見ると、さぞ大きく見えるだろう、と思われるかもしれませんが、 残念ながら遠くにあるため、望遠鏡で拡大しても点にしか見えないのです。 (距離でいうと、地球からはおよそ67光年離れています。) 宇宙のスケールの大きさを実感します。 赤色巨星はその後、宇宙空間にガスを放出していきます。 遠くから望遠鏡で観察すると、雲が球形に広がっているように見えるため、 (惑星のような丸や輪をもつような形にみえるため)惑星状星雲と呼ばれます。 そして、白く小さな星だけが残り、これは白色矮星(はくしょくわいせい)と呼ばれます。 次に、 大きな重い星の最期について、お話します。 オリオン座のベテルギウスなどが代表的な天体です。 重い星も、軽い星と同様、寿命が近づくとだんだんと大きく膨張していき、表面の温度が下がることによって、赤くなっていきます。 ベテルギウスは太陽の直径の700倍程度もある、赤色超巨星(せきしょくちょうきょせい)とも呼ばれる天体です。 そして、このような星は最期に大爆発を起こします。 超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)です。 そのエネルギーは凄まじく、非常に明るく輝きます。 仮にベテルギウスが超新星爆発を起こすと、満月並みの明るさになると言われています。 街の中でも、また、昼間の青空の中でも星が光って見える、ということになります。 その後は次第に暗くなっていき、ついには肉眼では見えなくなります。 このため、いずれはオリオン座の形も変わってしまうのです。 そんな気になるベテルギウスの爆発ですが、 いつ最期を迎えるかは正確には分かっていません。 今日かもしれませんし、明日。もしくは、数千年後や数万年後の可能性もあります。 ただ、宇宙の長い長い時間の中では、あとわずか、とも表現できそうです。 超新星爆発のときには、大量のガスやチリが宇宙空間にばらまかれます。 中心には小さく密度の非常に高い星、中性子星(ちゅうせいしせい)や、ブラックホールができます。 ここまで、星の一生について、説明してきました。 やはり宇宙はスケールの大きな場所です。 ところで、星が最期を迎えると、それでお終いなのでしょうか。 実はそうではなく、星は最期を迎えて宇宙空間にガスやチリを放出しますが、 またそのようなガスやチリが集まって、新たな星の材料になることがあります。 そして、星の内部や星の爆発のときには様々な元素が創られます。 私たちの体を作る炭素や窒素、酸素、身の回りにある鉄や銅、金などは全て星が創ったものです。 最近の研究では、 金などの金属は、非常に密度の高い中性子星同士が合体するときの 一瞬の爆発によって生まれたとも考えられています。 これらが、長い年月と広い宇宙空間の中で再び集まり、 星が誕生するときに星の中に取り込まれていきます。 私たちの太陽や地球も、そのようにして、 およそ46億年前にガスやチリの中から誕生する際、水素を中心に、 炭素や酸素、様々な金属などの元素が交じり合ってできたのです。 このようにして考えると、星の最期は “新たな星” が生まれるきっかになり、 私たちは星から生まれた、“星の子” とも呼ばれる存在とも言えます。 肉眼では、星は小さな点で光っているだけにしか見えませんが、 望遠鏡を使うと、星が最期を迎えている惑星状星雲や新たに星が生まれている、 オリオン大星雲などを観察できます。 星にも一生があり、そして、私たち生命や地球も 宇宙にある様々な星のおかげでできたことを考えながら、 星空を眺め、望遠鏡を覗くと、 きっとこれまでと違う見方ができるかもしれません。 以上解説は、美星天文台 前野でした。

東アジアの昔の星座と天体のスペクトル観測について
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 美星天文台 めざせ!天然天文学者の綾仁です。 今回のテーマは、「東アジアの昔の星座」でしたね。 江戸時代の日本では、私たちが今使っている星座ではなく、 昔の中国で作られた星座を使っていました。 この中国生まれの星座、中国星座は昔の中国の社会構造が天にも反映されたようなもので、 官僚組織のほか、人間社会の様々な事物、動物、人の星座が作られていて、 ギリシア神話の世界がちりばめられたおなじみの星座とは内容も星の結び方も大きく異なっています。 美星町にある星尾神社は、中世の豪族が病に倒れた時に「星」「尾」の2つの星座を夢に見て回復したことから創建されたといわれていますが、この2つの星座も中国星座です。「星(せい)」は、うみへび座のあたり「尾(び)」は、さそり座のしっぽあたり 放送で紹介した織姫星・ベガですが、 私は、天体のスペクトル観測をよく行っていたので、その観点からお話したいと思います。 まず、「スペクトル」とは何でしょうか。 一般にはいろんな意味に使われたりする「スペクトル」ですが、 天文の世界では、最も身近なところでは、天体からの光を虹に分けたものです。 光が波の性質を持っていることを高校の物理の時間に習った方もおられるでしょう。 波ですから、山と谷が、山・谷・山・谷と並んでいます。 山と、隣の山の間隔を「波長」と言いますが、 虹色の中で、赤い方が波長が長く、青い方が波長の短い光です。 つまり、虹に分かれた光というのは、光を波長の長さの順に分けたものです。目でみえる光は可視光線と言われますが、その中で 波長が長い方の赤い光より波長が長いのが赤外線、紫の光より波長が短いのが紫外線です。 波長が赤外線より長いとマイクロ波、それより長いと電波になります。 電波も、目で見える光(可視光線と呼びます)も、赤外線も、紫外線も、X線も波長が違うだけで、それらをまとめて「電磁波」と呼んでいます。 可視光線も電磁波の一種です。 その電磁波を、波長の長短で分けたものが、スペクトルです。 可視光線(いわゆる目で見える光)なら、それが虹として目に見えるわけです。 白く見える光のスペクトルを見ると、紫・青から赤まで、いろんな色の虹に分かれて見えますが、逆にそれらの様々な色の光をうまいバランスで足し合わせると白く見える光になります。 白く見える光というのは、色んな色が混ざった光です。 天体からの電磁波のスペクトルを調べることによって、 その天体について、さまざまなことがわかります。 可視光線でのスペクトルでは、 温度の高い星では波長の短い青い光が波長の長い赤い光よりも強く、 一方 温度の低い星では波長の長い赤い光の方が強いことがわかります。 そのために、スペクトルに分ける前の星の色は、温度の高い星は青白く、 温度の低い星は赤っぽく見えます。 スペクトルは、星の温度をより明確に示すのです。 さて、ベガ(織り姫星)のスペクトルを調べると、可視光線の範囲では波長の短い光ほど強く、従って、ベガの表面は高温であることがわかります。 表面の温度が約9000度~1万度の、足し合わさった光が白くみえるため、白い星です。 さらにスペクトルを細かく見ると、虹色の中に、「模様」が見えます。 昔、理科や化学の時間に「炎色反応」の実験を体験した方も多いでしょう。 ガスバーナーの炎に食塩水をかざすと炎が黄色くなりますが、 これは食塩のナトリウムがオレンジ色の光を放つからです。 ナトリウムランプの色もオレンジ色ですね。 銅の化合物の溶液をかざすと青緑色の炎が現れます。 このように、元素に特有の色、言い換えると特有の波長の光が放出されます。 一方、明るい背景の光の手前に元素のガスを置くと、 ガスがその元素特有の波長の光を吸収します。 ベガのスペクトルでは、赤い波長に1か所、青緑に1か所、周りより暗く見える部分があります。 これは、ベガの表面の大気に含まれる水素が、それらの波長の光を吸収して、 そのような模様を作っているのです。 スペクトルを調べることで、その星の表面に、どんな元素が含まれているのかもわかるのです。 ちなみに太陽のスペクトルを見ると、水素の他に、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などの元素による模様も見られます。 さらに、その星が、前後に動いていると、その速度に応じて模様の波長がずれます。そのズレを測ることで、その星の視線方向の速度がわかります。 物理などでは、ドップラー効果といいます。※ドップラー効果とは 波の発生源が移動する、あるいは観測者が移動することで観測される周波数が変化する現象のことをドップラー効果と呼びます。 スペクトルの観測は、手に取って調べることができない星々の成分、温度、速度 などを知る、 重要な手段なのです。 以上解説は、美星天文台 めざせ!天然天文学者の綾仁でした。

コスモプラネタリウム渋谷 伝説のプラネタリアン 村松さん を少し深堀り
ソラジオトーク from okayama FM岡山 青山です。 今回は、コスモプラネタリウム渋谷で解説員をされている村松さんに少し深堀り。 声を聞いていると村松さんについて色々と聞いてみたくなりました。 長年プラネタリウム解説員をされている村松さん。 上司の方や周りの環境、そして、自分らしさの見つけ方。から得るものを多く感じたため、追加のコンテンツとして、お聞きください。

分割された船の星座と天文博物館五島プラネタリウムについて
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 伝説のプラネタリアン コスモプラネタリウム渋谷 村松です! 今回のテーマは、「分割された船の星座」でしたね。 放送分で解説したように、 紀元2世紀の天文学者プトレマイオスがまとめたプトレマイオスの 48星座(トレミー星座)にこの星座があります。 2月ころのよい空で、南の地平線に低く見えるアルゴ座です。 この船の星座はギリシャ神話のイアソンのアルゴ船冒険記にある船足の速い高速船でした。 アルゴの名前は、この船をつくった船大工のアルゴスの名を命名したものです。 この船には勇者ヘルクレス、名医アスクレピオス、琴の名人オルフェウス、乗馬の名人カストル、ボクシングの達人ポルックス、など現在の星座にも登場する若者たちを乗船させて コルキスの国に奪われた黄金の羊を取り戻す旅に出かけたのです。 南半球の星空で高くよく見える星座ですが、あまりにも大きな星座であるため、 17世紀ころには4分割され、らしんばん座、とも座、ほ座、りゅうこつ座になっています。 船の骨組みをあらわす「りゅうこつ座」にはアルゴ船の水先案内人の名がつけられた 1等星カノープスが輝いています。 岡山では2月12日の21時ころ、南の地平線上に角度で約3度の高さにカノープスが 見えるのですが高度が低いため大気の影響で少し暗いオレンジ色の星に見えます。 もう一つのテーマに挙げたいのは、 以前勤めていた「天文博物館五島プラネタリウム」にあった カールツァイスⅣ型プラネタリウム投影機1号についてお話します。 東京渋谷駅前の東急文化会館8階に完成した天文博物館五島プラネタリウムの開館は1957年。戦後の東京にプラネタリウムをという天文・博物館関係者の思いから生まれたプラネタリウム。 1945年の空襲により東日天文館のカールツァイスⅡ型プラネタリウム投影機が焼失し、 東京近郊にプラネタリウム施設はない状態にありました。 天文博物館五島プラネタリウムの機器には、 西ドイツカールツァイスⅣ型プラネタリウム投影機1号が導入されました。 当時約7000万円。大学初任給は約1万円の時代です。 当時の最新技術を駆使したプラネタリウム投影機が設置されて 1957年4月1日に開館しました。 その後、国内に多くのプラネタリウムが建設され、 東急文化会館の解体もあり、2001年3月に閉館となりました。 カールツァイスⅣ型プラネタリウム投影機1号の星が写るドーム・スクリーンは、 直径20mの平床式で、453席の座席は同心円状に配置され、 1,000Wのタングステン球2個により6.5等星まで約8,900個の星を投影しました。 当時の番組内容は、季節の星空案内と天文の話題でまとめられ、約1時間を生解説で行いました。 天文の話題は、日食・月食や流星などの天文現象、位置天文学、恒星進化、宇宙論、古天文学、宇宙探査など多岐にわたっていた。 天文学的な内容については、毎月開かれた学芸委員会で吟味されていました。 カールツァイスⅣ型プラネタリウム投影機1号は、 すべての機能の制御はコンピュータ等ではなく、歯車やモーター機構で動き、 電気的なスイッチやつまみでそれぞれの操作を実現しています。 美しい星空を作り出すこの投影機は、現在・過去・未来の太陽・月・惑星や星空の正確な動きをドームスクリーンに投影することができる精巧さをも持っており、 「ツァイス君」の愛称で多くのファンに親しまれました。 手動での操作をしながら、ポインターでの説明とまさに、「二刀流」。 機器はドイツ製であるため、ドイツ語で表記されたスイッチ操作は慣れが必要でした。 五島プラネタリウムが開館した年、10月4日に旧ソ連が世界最初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功しています。これによって宇宙開発の幕が切って落とされました。1957年は国際宇宙観測年にあたり、この人工衛星の役割は、地球をまわる軌道上で、電波を反射したり吸収する働きをする電離層の観測と、電波の伝播実験を目的としていました。宇宙から地球を観測する道を開いたという点で画期的なプロジェクトだったといえるでしょう。 以上解説は、伝説のプラネタリアン コスモプラネタリウム渋谷 村松でした!

月についてソラジオトーク!
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 料理が好きです。宇宙はもっと好きです。 宇宙がテーマならどんな素材・テーマでも上手く料理します。 星空料理人 日本スペースガード協会 浦川です! 今回のテーマは、「月はどうやってできたか」でしたね。 はい。放送分で解説したように、地球が最終的にできあがる直前の原始地球に火星ぐらいの大きさの原始惑星が衝突したと考えられています。 この時の衝突で発生した、放出物が寄り集まって月ができあがったと考えられています。 とても大きな衝突だったので、この月形成メカニズムをジャイアントインパクト説といいます。 ここからは、番組名の通り「ソラジオトーク」をしていきましょう! まず始めに、月の内部はどのようになっているのでしょうか? 月の前に地球の内部構造のお話をしたいと思います。地球の表面は岩石からなる地殻でできています。その内側に岩石が溶けたようなマントル、そしてその内側に金属が溶けたような核とよばれる部分からなります。月も基本的には同じ構造をしていると考えられていますが、月の場合は核の部分が少ないと考えられています。それはジャイアントインパクトがあったから。なぜ、そんな事がわかるのでしょう? いろんな手法はありますが、代表的な方法は月の地震、月震で調べます。地球と発生メカニズムは違うのですが月でも地震が起こります。そしてアポロの時代から地震計を持っていっています。この地震で震動の伝わり方を調べて、内部構造を推定しています。日本でもかつてルナーAという探査機計画があって、その計画ではペネトレーターという地震計の機能のある槍状の観測装置を月面にさして地震の様子を調べる予定でした。が、ただ残念ながら計画は中止となりました。 中心部分まで届くのでしょうか?表面の数メートルぐらいですが、色々な箇所にさしたり、たまに、隕石などが衝突した震えをとらえたりすることもあります。そういったデータを元に内部構造を推定しています。その後の日本の探査機は?月を目指したのでしょうか? 有名なところで言うと、かぐやなどあったのですが、実はちょうど今、SLIMという探査機が月に向かっています。2024年1月20日に日本初の月面着陸を目指しています。SLIMには月面探査ロボットも搭載されているようです。期待しましょう。 着陸するときはどんなかんじなのでしょうか?担当者じゃないので詳しくはわかりませんが、SLIMの特徴としては、これまで月面に到着した探査機は降りることができる地表に降りていたんです。高精度ナビケーションシステムを駆使して、SLIMは降りたいところに降りる。勉強になりました。 ここからは、空想で聞きたいと思います。 月はかなりでこぼこしてますよね?地球より隕石が多くぶつかったのでしょうか? おそらくですが、地球と同等に隕石などの衝突物がぶつかった。あるいは、地球は、月よりも多くぶつかっている。それは、地球の方が重力が強いため、よりたくさんの隕石・衝突物を引き寄せたと考えられます。宇宙規模でいうと、地球と月はほぼ同じ位置にいることになります。ぶつかった場所は、風や雨などによる風化することで、多くの隕石などの跡が見えなくなった。なだらかになっている。月の場合は、地球のような環境下ではないため、クレーターなどの跡は、そのままになっています。地球も月と同じような環境下であれば同じように数多くのクレーターがある・ぶつかった星ということ。 季節や時間帯によって月の色が変わってみえるのはなぜですか? 黄色や、赤っぽくみえるのは、月が地平線から上がる前、沈む前ごろのことで、白くみえるのは、天頂付近に到達したときだと思います。理屈としては、朝焼け・夕焼けなど、太陽と一緒で、地球の大気にチリやガス舞っていて、光がこのチリやガスに反射されて、様々な色を含んでいる光の色が人間の目に届かないため。目に届く光で、赤色の光は光の波長・波の間隔が長く、砂粒・チリ・ガスをよけて届きやすく、月の色が変わって見えるわけです。 アニメや映画に出てくるような惑星などが部分的に破壊される、割れるなどが起こった時に、その星は、破壊されたままの状態になるのですか? 形状復帰するものでしょうか?ぶつかったもの同士でいびつな形になるのか? ぶつかって壊れた場合、今回、ジャイアントインパクト説の話をしたので、放出物が集まってほぼ丸・球状の月になったわけですが、丸に(球状)なりやすい。では、なぜ球体になるのか?天体ってだいたい球状ですよね?これは、「重力」で集まってるから。なんです。難しい言い方をすると「集方的な力」等方的な力とは、距離が同じ上下左右・等しく距離に対して働く力ボロボロになったときに、仮に岩石などが一時的に溶けてドロドロになったとすると 「重力」で集まった岩石は、均等に集まっていくため、球状になる。太陽も気体なので球。液体や気体などは、球になる。惑星も昔は、衝突を繰り返して温度が高くなり、溶けて液体状となり、球状になっている。つぶを1万個・10万個と数値シュミレーションで用意して重力による力とすると球状になります。ただし、自転速度が早い場合は、この限りではないです。球体が崩れて、円盤(◇・ひし形)のようになる場合もあります。さらに、自転速度が早すぎるために、円盤から飛び出したりする星もあります。それが、分裂説などの説明になります。小惑星であれば、「リュウグウ」がそうです。そろばんのこまのような形をしています。月で野球をしたらどうなる?野球といえば、投げて・打つ 投げるとなったときに、 地球だと地面につたわる力があるからボールの速度でるわけですよね。踏ん張りは効かなくなりますよね。 となると、どこの力で投げるのか?投げた軌道は、ほぼ投げた地点から直線でキャッチャーまでボールが進行していく。 で、バッターが打った場合?宇宙へ脱出まではいかないと思います。 打つ方も踏ん張れない?踏ん張れない。まず、ピッチャーは、変化球が投げられない。空気がないから。ストレート勝負!おそらく、プロ野球選手でも70~80キロ出ればいいほうだと思います。ただ、バッティングマシーンを置いてみたら変わらずスピードがでるのでは?で、変化球はなし。回転かけても意味はないですよね。マグナス効果なし。※マグヌス効果とは、回転しながら進む物体にその進行方向に対して垂直の力が働く現象を言う。マグナス効果とも呼ばれる。ただ、回転・スピンしたほうが、安定度などは増すかもしれない。打ったボールはなかなか落ちてこない。なので、両翼は、500m規模でいるかも。バッターが走る方が早い?走る方が早くなる。となると月版野球は、だいぶルールを変えないといけないですね。ムーンビレッジ国際ワークショップには参加できませんでしたが、将来、月で何かスポーツ「運動」は、人が生きていく上で必要なこと。こういった妄想も悪くはないですね。※第7回 ムーンビレッジ国際ワークショップ/シンポジウム持続的月面有人活動の実現と月における人類社会の構築に向けてムーンビレッジ国際ワークショップ/シンポジウムを開催。月面における持続的有人活動から人類社会の構築という視点で,技術的課題のみならず月面における多様な分野の講演。今も宇宙飛行士の方が、宇宙ステーションの中で色んな運動をしたりしてますが、考えとしては、地球上で行われるスポーツを月でやったらどうなる?はいいと思います。他には?ボルダリングでしょう!普段登れないのが、プロの選手のように登れる!もちろんオリンピック選手はさらにすごいんでしょうけど。ロープも要らない?そうですね、落ちても痛くない。そもそも、ボルダリングのボルダーは、岩のかたまりという意味です。月や小惑星などの岩のかたまりのことをボルダーというのです。天然のボルダーで、ボルダリング!サッカーも楽しそうですけど、なかなか大変だと思います。月の砂は、レゴリスというのですが、けっこうボールが地面に埋まってしまうかも。※月のレゴリスはかなりきめ細かい砂のようなものです。かなり砂が舞い上がる。電気を帯びやすく、磁石にもくっつく性質を持ちます。ロングスローはみんな投げられる。あとは、憧れのスカイラブハリケーンができる!キャプテン翼の!※スカイラブハリケーンとは、立花兄弟の代名詞とも言える必殺技スポーツに対する歓声などを出しても月では聞こえない?宇宙空間でスポーツをすると声は聞こえないです。月面基地の中でやると聞こえる(空気があるから)無線でやりとりをするか?でしょうか?ただ、月の環境下だと…。我々が穏やかに過ごせるのは、大気のおかげ。※月の温度昼間は、約110℃。夜は、約マイナス170℃。寒暖差がかなり激しい。月には大気がほとんどないから。大気には、熱い太陽の光を和らげ、なおかつ温まった地表の熱を逃さないという働きがあります。月の表面重力というのは、地球の約6分の1と非常に小さくなっているため、大切な役割を担う大気や水が保持できず、全て宇宙に逃げてしまうのです。やっぱり、月面基地を作って、地球の6分の1の重力という環境下の中で楽しむのが、一番ですね。室内競技になっちゃう!ということで、空想ということなので、ご了承ください。今回は、星空料理人 日本スペースガード協会 浦川さんに 月について色々と伺いました!

恐竜の絶滅について
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 日本スペースガード協会 二村さんです! 今回のテーマは、「恐竜の絶滅」についてでした。 恐竜の絶滅のように、ある期間に大量の生物が絶滅する現象は、地球の歴史の中で何度も起こっています。他の絶滅も放送分でお話した星雲遭遇で説明できるかもしれません。 また、遠く昔、24億から22億年前と7億7千万から5億5千万年前には地球が赤道までガチガチに凍ってしまうスノーボールアースという出来事がありました。近年の研究によると、この時期は、私たちの住む銀河系内の星形成がさかんで、たくさんの星雲が銀河系内に分布しており、太陽系がそれらの星雲にたくさん遭遇したことによる寒冷化がスノーボールアースの原因と考えられています。 そして、最後のスノーボールアース終了から4億8800万年前までは、先ほどのさかんな星形成の状態から、現在の銀河系になるまでの期間で、このときも高頻度の星雲遭遇があり、何度か大量絶滅を繰り返します。大量絶滅はその後の進化を加速されることが知られており、この時期の大量絶滅が、後のカンブリア大爆発とよばれる生物種の爆発的な進化につながります。つまり宇宙で起きたことが地球の生物の進化に影響を与えていることになります。 とここまで、星雲遭遇についてお話してきましたが、とは言え、隕石衝突も大変な自然災害であることは間違いありません。2013年にロシアのチェラビンスクの隕石落下を記憶している人もいらっしゃるかもしれません。この隕石落下で多くの負傷者がでました。 隕石は、地球に落ちてくる石ですが、そのもとは宇宙にある小惑星です。私が所属している日本スペースガード協会も岡山県井原市美星町でこのような小惑星の監視をしています。望遠鏡を使って、何度か時間をあけて小惑星を観測すると、小惑星の通り道がわかります。これは、現在だけではなく、過去も、そして未来もわかります。よって、将来的に地球に衝突するのかどうかということもわかります。 よくある質問で、実際に地球に衝突するかもしれないとわかったらどうするのか?と聞かれることがあります。先ほどの小惑星の監視や、衝突回避の手段など、天体の衝突から人類を守る活動をプラネタリーディフェンスといいます。 小惑星の通り道さえわかれば、かなり前から地球に衝突するかどうかがわかります。そのだいぶ前から、小惑星を少し押して、通り道をずらしてあげるだけで、どんどん最初通るはずだった道からはずれて、地球への衝突を回避することができます。サッカーやバスケットボールでゴールに入りそうなシュートに対して、シュートが放たれたタイミングでちょっと指先をあててゴールからはずしてやるような感じです。 では実際に、どうやって小惑星をちょっとだけ押すのか?ということですが、いろいろな方法があります。その一つに小惑星に何かをぶつけて、ずらすという方法があります。2021年にはNASAが実証実験を行っており、小惑星ディディモスの周りをまわっている衛星ディモルフォスに探査機をぶつけて、その動きの変化を確認しました。 また、先ほどから、隕石の脅威についてお話をしましたが、一方で隕石は、私たちの太陽系の歴史を語る重要なサンプルでもあります。 私たちは隕石の分析や望遠鏡による小惑星の観測などで、太陽系を理解してきました。望遠鏡で宇宙を見れば太陽系のどこに小惑星があるかがわかります。ただ、どのような物でできているかについては、隕石の分析ほどは詳しくはわかりません。一方、隕石の分析は、どのような物でできているかについては良くわかりますが、それが太陽系のどこにあったのかが、わかっていないものがほとんどです。探査機によるサンプルリターンは、その両者の良い点を持ち合わせていますが、今のところ、行くことができる小惑星には限りがありそうです。それぞれの良い点を生かしながら我々の住む太陽系の歴史の解明も進めばと思います。以上解説は、日本スペースガード協会 二村さんでした。

土星の衛星の一つ「エンケラドス」
星の時間の案内人 大阪市立科学館 渡部さん今回のソラジオトークのテーマ土星の衛星の一つ「エンケラドス」放送でもお伝えしたように「エンケラドス」は、星全体は氷(雪)で覆われて太陽系の中でもっとも白い星白いというだけで特徴がある星ですが、1997年に打ち上げられた土星探査機「カッシーニ」によって土星に接近し、詳しく調べた結果「エンケラドス」では、物凄く噴水のように噴き出している姿が捉えられ氷の火山とも呼ばれる状態が、「エンケラドス」から見ることができ、噴水のように水が噴き出すことによって、宇宙空間で瞬時に冷やされ雪として「エンケラドス」の地表に降り注いでいることがわかりました。探査の結果を踏まえて、噴き出しているものを調べることができデータに基づいて色んな観測者が解析をしています。この噴き出している物質は「何か?」また、「なぜこのような現象が起きているか?」2023年にもどんどん新しい発表がありその中では、「水素を発見した」「シリカという物質を発見した」シリカという物質は、温泉などで見ることができるツブツブ(細かな岩石物質)これは、物凄く高温の温泉でないとみることができない物質。さらに、「有機物の発見」有機物とは、生物の体を作るような物質で「エンケラドス」の噴き出している成分からは、そういった物質が多く含まれているということがわかってきました。こういったことから、「エンケラドス」の氷の下には、「海」がある。地底の海には、生き物がいてもおかしくないのではないか?との見解もあるようです。地球に住む我々と同じように、生き物に必要なものは、「水」「エネルギー源」太陽から離れ、太陽光100分の1の世界、そんな寒い世界であっても生き物がいるかもしれない。観測者からは期待されています。ただし、どうやって地中・中身を調べるか?噴き出した物質を調べることはできるが、実際に調べるには、直接探査機などを使って調べる必要がある。しかしながら、噴き出した物質の成分を詳しく知る必要がある。観測者の中で注目を浴びる「エンケラドス」。ちなみに、同じように地中に海がある・水がある星はいくつか見つかっています。「エンケラドス」のように、噴き出すまではいかないものの例えば、木星の衛星「エウロパ」や冥王星など地球のように表面に生き物がいる。ということだけでなく、氷の下の海底・地中に生き物がいるということが、宇宙では一般的なのかもしれない。いずれにしても、今までの常識が探査によって覆されるのが醍醐味。色んな星のニュースに注目していただきたいです。以上、星の時間の案内人 大阪市立科学館 渡部でした。

新春!ソラジオトークスペシャル!!アフタートーク
新春!ソラジオトークスペシャル!!アフタートークソラジオトトーク from OKAYAMA から飛び出し30分の拡大版!今回は、長いです。出演コスモプラネタリウム渋谷 永田さん国立天文台 平松さん京都大学岡山天文台 戸田さん日本スペースガード協会 奥村さん宙の学校 かわいさんインタビュー収録国立中興大学 橋本さん大阪市立科学館 渡部さん日本スペースガード協会 二村さん美星天文台 伊藤さんお近くの天文台・博物館・科学館の情報を調べて、一度、足を運んでみては、いかがでしょうか?今回、参加してくださった方、「宇宙」に興味をもつ「仲間」を増やしていきたい!これは、共通のテーマ。一緒に宇宙について、そして、地球についても考えていけたらいいですね。

「高速電波バースト」ともう一つのテーマ「ダークマター」
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ井原市美星町出身の天文学者國立中興大學 橋本です!今回のテーマは、「高速電波バースト」でしたね。放送分で解説したように、電子レンジはマイクロ波と呼ばれる電波に近い周波数を扱う電子機器で、実はこれが高速電波バーストに非常によく似た波形の信号を出す事がわかっています。高速電波バーストは空の特定の方向から来ているのに対し、電子レンジからの信号は望遠鏡が空のどこを向いているかにかかわらず共通して見つかるため、これらを区別する事ができます。実際に電子レンジを使った実験が行われたそうです。その結果、電子レンジをつけて加熱時間が完了する前に開けた場合にのみ、高速電波バーストのような信号が検出される事が確認されました。もう一つのテーマ「宇宙の不思議:ダークマター」についてお話します。「ダークマター」とは、日本語で言うと暗黒物質この暗黒物質は、天文学的現象を説明するために考え出された仮説上の物質。”質量を持つ”、"物質とはほとんど相互作用せず、光学的に直接観測できない”、"銀河系内にあまねく存在する"といった性質が想定される。観測事実から間接的にその存在が確実とされるが、いまだ正体 不明の物質で、宇宙の星や銀河を作った立役者だと考えられています。この発見がなぜ重要なのか?ダークマターがなければ銀河がほとんど形成されず、私たち人類も生まれなかったかもしれません。われわれの身の回りにもダークマターは1リットル当たり約1個ほど存在すると考えられています。しかし、いまだ実験的に直接捕えられていません。ダークマターの間接的証拠はいつ発見されたか?1930年代に、はるか遠くの銀河団を観測した天文学者がいて、その銀河が「激しいスピードでビュンビュン動いている」ということを発見しました。この激しいスピードは、望遠鏡では見えない重力源、つまりダークマターによるものだと考えられています。ダークマターの有力候補は?ダークマターの正体についてはいろいろな可能性が考えられていますが、その一つが素粒子と呼ばれる、極めて小さな粒子です。 素粒子には知られていないものが複数あり、そうした未知の素粒子の一つである「ニュートラリーノ」がダークマターの有力な候補になっています。ダークマターの候補として最近注目を集めているもう一つの候補に「原始ブラックホール」があります。これは宇宙がビッグバンから始まった時に形成されたと考えられている、とても軽いブラックホールです。原始ブラックホールの存在はまだ観測的に証明されていませんが、今回のテーマの一つ、「高速電波バースト」をつかって発見する事ができるかもしれないと期待されています。ダークマターの直接観測は、現在の宇宙物理学の最も大きな課題の一つです。直接観測に成功すれば、その正体を解明する手がかりが得られます。そして、ダークマターの正体が分かれば、宇宙創成メカニズムの理解が大きく進展すると考えられます。以上解説は、井原市美星町出身の天文学者國立中興大學 橋本さんでした。

クリスマスの星とオーロラの話
今回の解説は、コスモプラネタリウム渋谷 永田さんです。今日のテーマは、「クリスマスの星」についてお話をします。みなさん「はくちょう座」ご覧になったことはありますか?「はくちょう座」は夏の星座で大きな十字架の並びが特徴です。有名な南十字星に対して北十字星と呼ばれています。この美しい十字架を持つ「はくちょう座」目印は、一等星の「デネブ」という星で星座の中では、はくちょうのしっぽの辺りに輝いている星です。「はくちょう座」は、夏の間天高くに見えるんですが、冬の時期は、はくちょうが羽を休めるために西の地平線に舞い降りるように見えています。ちょうどクリスマスの夜に西の地平線の上に大きな十字架が見えるということでキレイな北十字星をクリスマスの時期は、「クリスマスの星」という風に呼んでいるのです。クリスマスの晩、天気が良ければ、西の地平線の上に立つ大きなクリスマスの星、十字架を探してみてください。ところでクリスマスといえば、「クリスマスツリー」の上に飾ってある星。この星を「ベツレヘムの星」という風に呼んでいます。ベツレヘムの星は、聖書の中では、イエスキリストの誕生を東方にいた3人の博士に知らせたという星で有名です。その星が、一体何なのか?昔から多くの天文学者が調べてきました。〇いきなり夜空の中に輝いて見えるので、「超新星」と呼べれる、星の爆発現象ではないか?〇明るい金星・土星・木星などが重なって見える「惑星の会合」ではないか?〇夜空の中に現れる大きな尾を引いていく「彗星」・ほうき星ではないか?色々な説があったんです。でも、残念ながらいまだに正体はわかっていません。この冬の時期、星空がとてもきれいです。ぜひ星空観測を行っていただきたいです。「空を見上げる」「上を見上げる」ということは、心に非常にいいんだそうです。脳科学の先生によると、人間は、「上を見上げている」と未来の事、成功した事や、ポジティブなイメージをもつそうです。逆に、「下を向く」と失敗した事、過去の事、ネガティブなイメージを思い浮かべてしまうそうです。なので、「空を見上げる」「上を見上げる」つまり、夜空を見上げることは、心にいいんです。冬の時期は、明るい一等星を多く見つけることができます。ぜひ、「夜空を見上げて」みてください。コスモプラネタリウム渋谷では、色んな経験をした解説員が多く、個性豊かです。ぜひ、遊びにきてください。「オーロラ」オーロラをご覧になったことはありますか?実際に見た!という方は、少ないかと思いますが、でも、一生の間に一度は、見ていただきたい。オーロラのよく見える場所例えば、カナダの「イエローナイフ」・ノルウェー・フィンランド・アラスカなぜ、よく見える場所があるのか?それは、オーロラのメカニズムにあります。オーロラの素になっているのは、太陽からやってくる電気の粒「荷電粒子」太陽は、表面が爆発現象を起こすと多くの荷電粒子が太陽風によって地球に飛んできます。地球は、大きな磁石のようになっていて「磁力線」があり、この「磁力線」は、北極・南極の極地方に通っています。太陽からやってきた荷電粒子がこの磁力線に引っ張られて極地方・北極、南極方向に落ちてきます。そうすると、電気の粒と地球の大気がぶつかって輝くのが「オーロラ」です。宇宙からみたオーロラはというのは、まるで地球にきれいな冠がかかっているような丸く見えているのです。これを「オーロラオーバル」と呼んでいます。この「オーロラオーバル」の下、周りに、オーロラがよく見える場所になるわけです。みなさんがイメージするオーロラは、カーテンが揺らめくようなイメージかと思います。オーロラも色んな見え方があるため、古代から色々な名前で呼ばれていました。そもそもオーロラという呼び方をしたのは、諸説ありますが、あの「ガリレオ・ガリレイ」が名付けたのではないか?という説があります。ガリレオ・ガリレイが「オーロラ」という名前をつけた理由は、オーロラというのは、夜空の中を少しずつ太陽の光が出てくる。光のようなものではないか?と思われていたこともあったよう。そこで、ローマ神話に登場する「暁の女神 アウロラ」から「オーロラ」という名前を付けたようです。現地では、「ノーサンライズ」と呼ぶことが多いようです。また、古代中国では、「天を駆ける竜のようだ」哲学者・アリストテレスは、天の裂け目から噴き出す「炎のようだ」日本書紀でも呼び方があり「赤気」日本では、赤く見えるオーロラが見えたようです。オーロラは、様々な呼ばれ方があったようです。オーロラは、地球で起こる現象として、「希望の光」といえるのかもしれません。夜空を見上げるこの時間は、少し、平和な時間になるのではないかと思います。癒しの星空解説員コスモプラネタリウム渋谷 永田さんでした。

重力波の話
ソラジオトークfrom OKAYAMAへようこそ 美星天文台 伊藤です! さて、本題の「重力波」の話に入る前に、リスナーの方からのご質問へ回答をしていきます。 「毎年同じ時期に流星群が見られるのはなぜですか?宇宙をただよう小さな岩石などが地球の重力に引き寄せられ、大気で燃え尽きるのが流れ星として見えることは分かります。ですが毎年同じ時期にたくさん見られるというのが疑問です。地球は同じ軌道を周回しているから、燃え尽きてちりが消えたらもう次は見られなくなるのではないかと思うのです。」 とのご質問をいただきました。ありがとうございます。 14日にはふたご座流星群があり、天気がよかったところでは1時間に50個くらいの流れ星が見えたかもしれません。毎年12月14日頃にピークを迎えるふたご座流星群ですが、質問は、なぜ、毎年同じ頃に流星群が見えるのか?ということですね。おっしゃられている通り、流星群とは宇宙を漂う塵の列の中に地球が入っていき、地球大気に衝突したものが流れ星として見ることができます。地球は太陽の周りをぐるぐると回っていますから、毎年同じタイミングで、宇宙を漂う塵の中に入っていくわけですが、疑問としては、なぜ、その塵が毎年補充されているか、ということでしょう。おそらく質問者の方の考えとしては、この宇宙を漂う塵が動いておらず、地球だけが動いているので、前年に地球に衝突してしまえば、翌年以降は見られなくなるはず、ということだと思います。答えとしては、この塵のほうも、太陽を周回しているから毎年新しい塵が地球にぶつかる、ということになります。そもそも、宇宙において、完全に静止する、というのはとても難しいことです。なぜなら、地球や太陽などの重力が常に働いていますので、その場に留まるには、それこそロケット噴射のように重力に逆らう力の存在が必要になります。もちろんただの塵にそのような力はありませんので、常に太陽の重力によって動いている状態となります。ですので、流星群を作り出す宇宙に存在する塵は、流れる川のように太陽をまわる軌道をなし、地球がその塵の川・軌道に入っていく、というような状況を想像していただくとわかりやすいかもしれません。このため、毎年新しい塵が地球に衝突します。 では、今回のテーマである、「重力波」についてお話したいと思います。 放送分で解説したとおり、重力波とは、時空の歪みの伝搬のことです。普通、高校などの物理で習う重力、とは、ニュートンが提唱した万有引力と呼ばれるもので、物が2つあったときに、お互いを引っ張り合う力のことを指します。地球の重力、と言った場合は、例えば地球と人間の間に発生する引力のことを、重力、と呼ぶわけです。しかし、これが一般相対性理論では全く異なる説明となります。 一般相対性理論では、時空の中に質量がある物体が存在すると、その周りの時空が歪みます。この歪みこそが重力として感じられている、と説明されます。なにが違うかよくわからない説明かもしれませんが、ニュートンの万有引力が空間を伝わる力であるのに対して、アインシュタインの一般相対性理論では、時空、の歪みである、とした点が大きく異なります。普段の我々の生活の範囲では、万有引力も一般相対性理論も違いを感じることはないのですが、こと宇宙、非常に重たい天体の周りの様子を観察してみると、万有引力では説明できず、一般相対性理論を使わないと説明できないことが現れます。 一番身近な例としては、皆さんのスマートフォンにも内蔵されているGPSでは、一般相対性理論を使った時刻補正が行われています。GPSは地球を周回する複数個の人工衛星に搭載された原子時計の正確な時刻を使って、地上の位置計測を行いますが、この原子時計は地球による時空の歪みの影響を受け、時計の進み方まで変わってしまいます。このため、一般相対性理論を用いた時刻補正を適切に用いないと、正確な時刻が分からず、最終的な位置を決める際に大きな誤差となってしまいます。もし、一般相対性理論の補正を入れないと、GPSで計測する位置は1km以上ずれたものになってしまうことが知られています。このように、現実の宇宙はニュートンの万有引力でなく、アインシュタインの一般相対性理論が導く時空の歪みが支配していることが知られています。 そして、重力波とはこの時空の歪みの伝搬のことを指しています。重力波を生み出す物質が、重たければ重たいほど、当然この時空の歪みも大きくなっていくのですが、その歪みを捉えるのは容易ではありません。 例えば、太陽よりもずっと重たいブラックホールの合体で生じる時空の歪みの量は、地球と太陽の距離を原子一個分だけずらす程度です。そんなわずかな量の変化を捉えてしまうのが、現代の重力波望遠鏡なのです。 さて、この重力波を観測できるとなにがうれしいのでしょうか?現在の重力波望遠鏡で捉えられる重力波は、非常に重たいブラックホールや中性子星などが、2個ぶつかって合体するような非常に極端な状態のものになりますが、例えば中性子星の合体の場合には、多数の重たい元素が生成されることが予想されています。宇宙が誕生してすぐには、水素やヘリウムと言った非常に軽い元素が存在するだけで、例えば我々の体を作っている炭素や酸素、鉄などは存在しませんでした。これらの元素は星の内部で生成されて、星の一生の最後である超新星爆発を経て、宇宙に様々な元素がばらまかれたと考えられています。しかし近年、超新星の観測などが進むにつれて、重たい元素、特に鉄より重たい金やプラチナなどの元素が、超新星爆発で作られる量だけでは全く足りていない、ということが明らかになってきました。そこでにわかに注目を集めたのが、中性子星の合体です。この現象でも、実は金やプラチナといった重たい元素ができることが予想されたのですが、これらを探す際に極めて重要となるのが、重力波の観測になります。 重力波望遠鏡は、我々が普段想像する望遠鏡とは、全く異なる仕組みの望遠鏡になります。レーザー干渉計と呼ばれる技術を使って、先ほども述べた通り太陽-地球間の距離にして水素元素1個分程度の極めて小さい時空の歪みを検出しますが、この時の歪みの大きさや時間変化をつぶさに調べると、重力波を出した天体の重さやまで調べることができます。また、我々が普段使っている望遠鏡では、空のうち非常に狭い範囲しか観測できませんが、重力波望遠鏡では宇宙のほぼすべての方向を同時に観測でき、また、重力波が宇宙のどの方向からやってきているかも、大雑把ですが知ることができます。 さて、宇宙で中性子星やブラックホールの合体が起こると、地球では、まず最初にこの重力波が検出されます。重力波の観測からは、先ほど述べたとおり、ぶつかった天体の質量と大雑把な方角が分かります。しかし、これだけでは本当に金やプラチナと言った元素ができているかを調べることはできません。そのため、重力波以外での追跡観測がとても重要になります。重力波望遠鏡で重力波が検出されると、その情報は即座に世界中の望遠鏡と共有されます。世界中の望遠鏡は、この重力波からの情報を頼りに、中性子星やブラックホールが合体してできた天体がないかをすぐに調べに行きます。中性子星の合体の場合、場所や星の環境によっても変わりますが、合体から数日程度は可視光などでも光ることが予測されており、その成分を波長ごとに詳しく調べることによって、本当に重たい元素ができているかを調べることができます。実際に2017年に起こった中性子星の合体の事象の時は、直後に可視光で明るく輝く新星が発見され、またその波長ごとの特性から、本当に重たい元素が生成されている様子が観測されました。しかし、まだたったの1例しか観測には成功していません。まだまだたくさんの観測が必要とされています。 実は、美星天文台もこの追跡観測プログラムに参加しています。追跡観測のときに重要となるのが、新しく出現した星を速やかに探し出すシステムとなりますが、日本国内外の研究機関の十数台の大望遠鏡が撮影した画像は、実は私が美星天文台で開発している画像探査システムを使って新しく出現した星探しを行っています。世界中の天文台で撮った画像は1台のサーバーに集約され、過去に撮影された同じ場所の写真と比較して、新しい星が出現していないかを自動的に探し出します。もちろん美星天文台101cm望遠鏡も、一般の方向けの公開が終わった後に、この観測チームの一員としてこのような最先端の研究観測を実施しています。残念ながらまだ中性子星の合体の現場を観測できてはいませんが、いつかきっとくるその瞬間まで、日夜奮闘していきたいと思います。一般向けの観望会だけでなく、このような研究観測が行われているのが美星天文台の特徴の一つです。これからも美星天文台をどうぞよろしくお願いいたします。 美星天文台 伊藤でした。ご聴講ありがとうございました。

2023年はプラネタリウムが発明されて100周年
ソラジオトーク from OKAYAMAへようこそライフパーク倉敷科学センター プラネタリウムの解説をしている三島です。今回のテーマは、「2023年はプラネタリウムが発明されて100周年」でしたね。2023年はドイツで世界初の近代プラネタリウムが発明されてから、100周年の記念の年です。プラネタリウムとは、プラネット(Planets、惑星のこと)の動きを表現する機械という意味を含んでいます。現代のプラネタリウムは、丸いドームスクリーンに実際とそっくりの星空を投影して、太陽や月、惑星の動きや、ひと晩の星空の変化や、季節による星空の移り変わりなどを再現することができる装置のことです。プラネタリウムには二つのルーツがあるといいます。惑星の過去、未来の位置を再現できる「惑星運行儀」と、球体に星の見え方を示してくれる「天体儀」です。この二つを同流させる画期的なアイデア、近代プラネタリウムはドイツで発明されました。今から100年前、20世紀が始まったころ、科学技術は急速な進歩を遂げていました。写真や電話が発明されたり、レントゲンや抗生物質を使った新薬などを使って、多くの人が亡くなった病気の治療法が確立するなど、人々の暮らしは劇的に変化して、科学が切り開く未来に大きな期待を寄せられていました。当時の科学技術の先進国はドイツでした。1906年、科学技術を展示する博物館を建設しようとしていた、電気工学者の「オスカー・フォン・ミラー」は、最先端の天文学を紹介する目玉となる展示のアイデアに困っていました。相談を受けたドイツのカール・ツァイス社は、レンズを使ったカメラレンズや顕微鏡作りでたいへん評価の高い会社でした。ツァイス社の技術者もこのリクエストには頭を悩ませたといいます。結果、惑星儀と天球儀の二つの展示をどこの国にもないサイズで大がかりに作ろうという案がまとまりかけます。しかし、それに納得しない一人のエンジニアがいました。光学技術者の「ウォルター・バウアスフェルド」です。得意なレンズ技術と映画の技術を応用して、丸いドームスクリーンに星や惑星を投影したほうが、装置も小さくてすむし、一度に大勢の人が体験できるはずだ。彼のこの画期的なアイデアはプラネタリウムと呼ばれました。惑星の動きの法則を、歯車仕掛けの装置に組み込むという技術は、なかなかハードルが高いものでしたが、彼は4年でこの仕事を成し遂げます。ドイツのミュンヘンで行われた関係者向けの試写会が世界最初のプラネタリウム投映といわれています。今からちょうど100年前、1923年10月21日のことです。完成したプラネタリウムはツァイス1型と名付けられ、1等星から6等星までの4500個の星や天の川、太陽や月、5つの惑星の動きをドームに投映することができました。このプラネタリウムという新発明は「奇跡」と絶賛され、翌年に行われた一般向けの特別公開では、プラネタリウムの星空を一目見ようと、数万人が行列をなしたといいます。ツァイス1型はドイツの星空に限定されていたため、改良が加えられたツァイス2型では、地球上のあらゆる場所の星空を再現する能力を与えられました。これにより、世界の国々は競うようにプラネタリウムを設置していきます。日本で初めてのプラネタリウムは発明から14年後の1937年。世界で25番目。大阪市電気科学館に導入されたのが最初でした。一方で、オランダにも、興味深いエピソードがあります。ドイツで近代的プラネタリウムが発明される、もっと前の18世紀。惑星直列がこの世の破滅をもたらすかもしれないというデマが広がりました。正しい宇宙の知識を人々に伝えなければならないと考えた、オランダの実業家でもあり、熱心な天文家でもあった、「エイセ・アイジンガー」は、なんと自宅の天井裏を改造して、歯車などの機械仕掛けで過去、未来の惑星の位置を正しく再現することができる、自宅のリビングまるごと太陽系展示にしてしまったような大がかりな装置を発明しました。彼はこれを「プラネタリウム」と名付けました。「プラネタリウム」と名乗った世界で最初の装置となりますが、ドームスクリーンに星を映し出す近代的なプラネタリウムとは仕組みが異なるため、一般的なプラネタリウムとは区別されています。しかし当時、科学の普及を目指して、一般市民に公開する目的で発明されたこの装置は科学博物館につながる文化の先駆けとして高く評価され、今年2023年、世界遺産に登録されました。アイジンガーのプラネタリウムは、今もオランダで公開されていて、現在の正確な惑星の動きを刻み続けています。さて、世界でレンズを使ったプラネタリウムを作ることができる会社は、世界で5つとも6つとも言われていますが、そのうち3社は日本にあります。いずれも高い技術が評価される会社で、日本はプラネタリウム先進国と言っていいと思います。世界で最も大きなプラネタリウムは日本にあります。名古屋市科学館のドームスクリーンの直径は35mあります。中国地方で最も大きい、倉敷科学センターが21mですから、その1.7倍ですね。日本でも最も古い現役プラネタリウムは、明石市立天文科学館です。63年前のプラネタリウム投影機による星空投映が、今も人気を集めています。このほか、新しい挑戦も始まっていて、プラネタリウムの投影機そのものがすでになくなっていて、ドーム全体がLEDディスプレイになっている次世代プラネタリウムもすでに2年前から公開が始まっています。日本国内のプラネタリウムは47都道府県すべてに設置されていて、現在300近いプラネタリウムが可動しています。その数はアメリカに次ぐ、世界第2位です。しかし、国土が狭い日本ですから、その密度でいえば、世界中のどの国と比べても群を抜いて高いといえます。おそらく、外国の人に「プラネタリウムが最も好きなのは、どこの国民?」と聞かれたら「日本人でしょ」と答えるはずです。

冬に見える星のお話
解説は、宙の学校 校長 かわいじゅんこさんソラジオトーク from OKAYAMAテーマは、「冬に見える星の話」プラネタリウムの解説のように星空を見ながらお聴きください。冬の星座・星をみる最適時間は、12月は、22時頃 1月は、21時頃東の空に見えてきます。東の空大きな六角形(ダイヤモンド)を一緒に探していきましょう。まず、オリオン座を見つけてください。長四角の中にきれいに並んだ3つの星「三つ星」四つの星と三つ星を結ぶとリボンのような形になります。長四角の左上の星は、一等星「ベテルギウス」左下の白い星は、一等星「リゲル」オリオン座は、2つの一等星をもつ星座です。オリオン座にある「三つ星」を見つけると他の星も見つけやすいです。「三つ星」を結んで左下あたり、とても明るい星があります。この星の名前は、おおいぬ座の「シリウス」です。「シリウス」は星座を形作る中で、一番明るく見える星です。「三つ星」に戻って右側明るい赤い星 おうし座の「アルデバラン」です。この「アルデバラン」より北に黄色っぽく明るい星ぎょしゃ座の「カペラ」といいます。ぎょしゃ座の「カペラ」から下に目を向けると二つ仲良く並んだ明るい星があります。ふたご座の星で、下の黄色っぽい星が一等星の「ポルックス」です。さらに、西、左下側に白色の星がこいぬ座の「プロキオン」です。そして「シリウス」に戻ります。おさらい「シリウス」から上方向「リゲル」さらに上がって「アルデバラン」北側にいくと「カペラ」下がると「ポルックス」さらに下がって「プロキオン」オリオン座の神話を紹介。オリオンと月の女神アルテミスのお話。オリオンとアルテミスは、恋人同士でした。アルテミスは、男勝りで、狩りが好き。意気投合した二人は、デートを重ねる。しかし、それを見ていてよく思わないのは、アルテミスのお兄さんアポロン。アポロンは、人間の血を引くオリオンと自分の妹が仲良くしているのが許せなかった。兄アポロンから妹アルテミスへ「最近デートばっかりして狩りのうでが下がってるんじゃない?」「じゃあ、海の中で光っているのが見えるだろ?あれに向けて弓を射ってみなよ?」アルテミスを海の中で光っているところへ矢を放ち見事命中。すると、光は、海の中へ消えていった。海の方へ行ってみるとなんと!自分が放った矢が自分の恋人であるオリオンにあたってしまった。オリオンはそのまま死んでしまった。兄・アポロンはどのように思ったのでしょうか?月夜の晩オリオンの傍を月が時々通ります。空の上でも時々デートを重ねている。そんな場面をみることができます。オリオンの脇の下あたりに赤い「ベテルギウス」そして、左足あたりにあるのが、白い「リゲル」です。これを日本では、源氏と平家にあてて「源氏星」「平家星」呼んでいました。これ、実は、それぞれの旗の色 源氏=白 平家=赤ところが、伝承されている星は、逆で、赤い星「ベテルギウス=源氏星」白い星「リゲル=平家星」なんです。これは、なぜかというと岐阜県に伝わる話ですが、源氏に追われた平家軍。自分たちが平家だと知られたくないために、あえて反対の色を伝承にしたと考えられています。おおいぬ座の「シリウス」は、ギリシャ語で「焼き焦がすもの」という意味で和名・日本では、「青星」と呼ばれています。「シリウス」は白色の星ですが、時々青白く見えることがあるため「青星」と名前が付けられたといわれています。赤い一等星「アルデバラン」アラビア語では「後に続くもの」よくみると小さな星たちが集まってVの形に並んで見えるところ「ヒアデス星団」です。おうし座の右目のあたりにある「アルデバラン」この「ヒアデス星団」よくみると釣りがねの形にみえます。和名・日本では、「つりがね星」と和名がついています。さらに伸ばしていくと「プレアデス星団」和名では、「すばる」よく聞いたことがあるかと思います。すばるの語源は、すまる。すまるの意味は、まとまるという意味。よくみると、星が多く集まっている。南のほうでは、「群れ星」「むりぶし」という言い方もあります。地方によって呼び方が色々と変わっています。ぎょしゃ座の黄色く明るい星「カペラ」「カペラ」の意味は、「ちいさなメスヤギ」星座の絵だと、男の人が抱えています。さらに、「カペラ」を中心に、5角形・将棋の駒のような形が見えるので探してみてください。ふたご座二つに並んだ白い星と黄色い星 カストルとポルックス双子の兄弟ですが、神様の血を多くひいた弟ポルックス・人間の血を多くひいた兄カストル兄・カストルは、戦争で亡くなってしまいます。仲が良かった弟・ポルックスは、自分も死にたいと願うんですが、神の血をひいているがために、死ぬことができない。でも、一緒にいたい。その願いをかなえてくれたのが星座になった。というお話があります。ただ、兄・カストルは二等星。そして、色は、銀色。弟・ポルックスは一等星。色は、金色。このように差がついてしまった。というお話もあります。この二つの星の和名岡山県でも呼び方がありました。瀬戸内市牛窓のあたりでは、「ぞうに星」ちょうど正月のころに、この二つの星が夜空に上がってくるころお雑煮が食べられる時間などの目印になったということです。こいぬ座の「プロキオン」色は、白色。この星は、冬の大三角をつくる一つです。冬の大三角形は、「プロキオン」とおおいぬ座の「シリウス」とオリオン座の「ベテルギウス」この三つで、正三角形のような形になります。この三角形の中に実は!ひとつ星座が隠れています。ここには、「一角獣座」という星座があるんです。暗くて見つけにくい星座ですが、一角獣座=ユニコーン座がいるんです。寒い季節は、暖かい恰好をして、たくさんの星をみつけてください。宇宙一かっこいいギターリスト 天文物理学者「ブライアン・メイ」をこよなく愛する宙の学校校長 かわいじゅんこさんでした。ブライアン・メイ博士を調べてみてください。「Queen」のギターリストで天文物理学者なんですよ。